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Agritec2018&イスラエル農業訪問記

農業「研究・投資・技術(現場)」のパッケージ化

本誌恒例のイスラエル“ハイテク農業”視察ツアー。3年に一度の国際農業展Agritechに併せイスラエル大使館経済部と共催している。イスラエル農業の強さを視察団団長の浅川芳裕氏(本誌元副編集長)に語っていただいた。

イスラエル農業の強み

イスラエルの農業者一人当たりの算出額は2500万円、日本は400
万円。理由はいろいろあるだろうが、この差はなんなのか?という問題意識を持って視察に行ってきた。
今回、特にイスラエル農業の強みを感じたのは、研究・投資・技術(現場を含む)がパッケージ化されていること。いい技術があればすぐに投資をして現場に落とし込む。イスラエル国内で実践して、世界に普及させる。この三角形がグルグル回っている。しかもその回転のスピードが日本の何倍も速いのだ。
イスラエルの農業労働力はこの50年間でさほど増えていない、むしろ減っている。同じく農業総資本もこの50年で増えていない。技術水準と付加価値が急激に上がっており、農業生産性を向上させている。その根底にあるのが、「研究・開発・改良・普及」という考えだ。国立研究機関(ヴォルカニセンター)、半官半民研究機関(アラバ研究所)、大学(ヘブライ大学農学部と民間農業関連企業)の3者が一体となり、生産者に対して、技術、経営モデルやサービスを提供している。この緊密な協力関係がイスラエル農業の強みである。

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