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【Agritec2018&イスラエル農業訪問記】
農業「研究・投資・技術(現場)」のパッケージ化
- 農業ジャーナリスト 浅川芳裕
- 第1回 2018年06月28日
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イスラエル農業の強み
イスラエルの農業者一人当たりの算出額は2500万円、日本は400
万円。理由はいろいろあるだろうが、この差はなんなのか?という問題意識を持って視察に行ってきた。
今回、特にイスラエル農業の強みを感じたのは、研究・投資・技術(現場を含む)がパッケージ化されていること。いい技術があればすぐに投資をして現場に落とし込む。イスラエル国内で実践して、世界に普及させる。この三角形がグルグル回っている。しかもその回転のスピードが日本の何倍も速いのだ。
イスラエルの農業労働力はこの50年間でさほど増えていない、むしろ減っている。同じく農業総資本もこの50年で増えていない。技術水準と付加価値が急激に上がっており、農業生産性を向上させている。その根底にあるのが、「研究・開発・改良・普及」という考えだ。国立研究機関(ヴォルカニセンター)、半官半民研究機関(アラバ研究所)、大学(ヘブライ大学農学部と民間農業関連企業)の3者が一体となり、生産者に対して、技術、経営モデルやサービスを提供している。この緊密な協力関係がイスラエル農業の強みである。
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浅川芳裕 アサカワヨシヒロ
農業ジャーナリスト
1974年山口県生まれ。1995年、エジプト・カイロ大学文学部東洋言語学科セム語専科中退。アラビア語通訳、Sony Gulf(ドバイ)、Sony Maroc(カサブランカ)勤務を経て、2000年、農業技術通信社に入社。元・SOGULマーケット専門官。元月刊『農業経営者』副編集長。現在ジャガイモ専門誌『ポテカル』編集長。2010年2月に講談社より発行された著書『日本は世界5位の農業大国-大嘘だらけの食料自給率-』がベストセラーになる。最新刊に『TPPで日本は世界1位の農業大国になる ついに始まる大躍進の時代』(KKベストセラーズ)がある。
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