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強い農業の仕組みは誰が作った
この仕組みは誰が作ったのか? と思い農学部の図書館に行って古い資料を調べていたら、アメリカの仕組みということが分かった。当然イスラエルの人たちも元々いろいろな仕組みを考えていた。そこにアメリカ人が入ってきて、イスラエル農業を伸ばすためになにをやるべきか、という提言書を10年ぐらいかけて作り続けた。それをイスラエルが採用した。現在に至るノウハウや仕組みは1940~1950年に作られたものだった。
イスラエルの農業省が発表している「農業政策・研究」の指針はマーケット本位だ。“お客さんのため”それ以外に答えはない。もうひとつの指針「ローカル&グローバル対応」は農業の知識や経験を地域や世界と共有すること。短期・長期の農業技術に関する特別研修プログラムをイスラエル国内外に構築する。展示会でもインド系やアフリカ系の人が多く、それらの人に惜しみなく技術を伝える、そしてお客さんとなって、また来てもらう。農業技術、サービスをパッケージで提供することで、イスラエルは農業開発と協力の“国際的なメッカ”という位置付けとなる。 (浅川芳裕・談)
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浅川芳裕 アサカワヨシヒロ
農業ジャーナリスト
1974年山口県生まれ。1995年、エジプト・カイロ大学文学部東洋言語学科セム語専科中退。アラビア語通訳、Sony Gulf(ドバイ)、Sony Maroc(カサブランカ)勤務を経て、2000年、農業技術通信社に入社。元・SOGULマーケット専門官。元月刊『農業経営者』副編集長。現在ジャガイモ専門誌『ポテカル』編集長。2010年2月に講談社より発行された著書『日本は世界5位の農業大国-大嘘だらけの食料自給率-』がベストセラーになる。最新刊に『TPPで日本は世界1位の農業大国になる ついに始まる大躍進の時代』(KKベストセラーズ)がある。
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