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農業は先進国型産業になった!

外国人実習生の現地ルポ 実態と課題と展望 第3回 全国一のイチゴ産地、実習生受け入れて生産維持 栃木県真岡市(旧二宮町)

労働集約的なイチゴ栽培は高齢化と労力不足で生産者が減少、生産は下降トレンドにあるが、50a以上規模の農家は実習生を入れて規模維持、単収アップに成功している。全国一のイチゴ産地の事例で、実習生受入れの効果と課題を明らかにしたい。

1) イチゴは消費者人気一位 しかし生産量は後退へ

スーパーなどの果物売場に行くと、一番いいところにイチゴが並んでいる。イチゴ売り場は一等地だ(作物分類上は「野菜」)。NHK放送文化研究所の調査によると、「日本人の好きな果物」の1位はイチゴ、2位はミカンである(2007年、全国アンケート調査)。
全国産出額は1749億円で、野菜・果実ランキングでは3位である。1位トマト2574億円、2位ミカン1761億円、3位イチゴ1749億円、4位ネギ1709億円、5位キュウリ1538億円の順である(農水省「生産農業所得統計」16年)。
イチゴは江戸時代にオランダから伝わったが、消費者に普及したのは第2次大戦後である。1960年代に米国産のダナーが登場し、埼玉県で盛んに栽培された。しかし、酸味が強く、練乳をかけて食べたり、スプーンで潰して牛乳と砂糖をかけて食べた。今のように、生のまま食べる
ようになったのは80年代以降である。
80年代になると、栃木の「女峰」(品種登録85年)、福岡の「とよのか」(84年)が登場、80年代は「女峰」と「とよのか」の東西2強が長く支配した。85年頃から育成方法の開発により促成栽培が導入され、クリスマス出荷が本格化したことも、イチゴ栽培の発展要因だ。そして、98年に種苗法の改正(イチゴの新種登録有効期限20年)があり、甘い、大きいをキャッチフレーズに全国で新品種開発の競争が起きた。現在は、東日本は「とちおとめ」(96年)が優勢、西日本は「あまおう」(2005年)、「さがほのか」(01年)が多い。(注、とちおとめの全国シェアは40%)

【新品種開発競争】

イチゴの産地間競争は品種の競争でもある。イチゴ生産日本一は栃木県であるが、栃木県の品種開発をみると、産地間競争を見事に反映している。「とちおとめ」の競争力が強く王座を守ってきたが、他県産のとちおとめ(茨城とちおとめなど)が増え、また贈答用の高級品種である「あまおう」(福岡県05年)などライバルが増えてきたので、「あまおう」対抗のため、大粒の「スカイベリー」を開発した(11年)。イチゴは高収益作物なので、各県とも品種開発に積極的に取り組んできた(各県に「ご当地品種」がある)。

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