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アルパカファームの経営・労務事件簿

職業安定法改正 新ルールのポイント

生産部門で求人を出したアルパカファーム。営業にも向いていそうな応募者がいたのだが、さてどうしたものか。
藤田 千代ちゃん、さっき面接した畠さん、どう感じた?
千代 すごいシャキシャキしていて、好印象でした。無農薬栽培に対する関心も、流行に乗っているわけではなく、しっかりしていましたし、誠実な人だと思います。
藤田 そうだよなあ、なんだか久々に、かなり期待できる若者に出会ったような気がするよ。堂々と話していて、姿勢もよかった。
千代 前職が営業職なだけあって、話し方も上手でしたね。
藤田 そこなんだよね。せっかくだから、その営業という強みもぜひ発揮してほしいと思ってさあ。だけど、本人は生産を学びたくてうちへの入社を希望しているだろう? それに、募集概要も営業職ではなくて生産部門で出していたし、今さら変更するわけにはいかないのかなあ。
千代 たしかに、本人も生産に対する熱は非常に高かったですからね。でも、雇用するのは社長なんだから、そのあたりは決めちゃってもいいんじゃないですか?
伝法院 千代さん、その考え方には危険性がありますよ。
千代 わ! 伝法院先生、こんにちは。危険性とは、どういうことでしょうか?
伝法院 「雇う側が決めていい」という考え方は、ずいぶん強引ですね。特に、今年から職業安定法が改正され、業務内容や契約期間、就業時間、賃金などの労働条件について最低限明示することが義務付けられました。もし内容に変更がある場合は、一方的に通知するのではなく、求職者とよく話し合い、理解を得ることが重要視されています。

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