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やはり「ヨボセヨー」と呼びかけてきた。一瞬ビビったが、考えてみたらここは日本国ではないかと気を取りなおし、日本語で「すみませ~ん、カレンダーのことでお伺いしたいのですが……」と話すと先方も普通に日本語対応してくれた。「たまたま今年のカレンダーは2本ありますが、一本3000円です、どうしますか?」。私は「2本買います。1月31日に取りに行きます」と伝えた。
アメリカに出発の前日には東京にいるので東日本橋のとあるビルに向かった。10名くらいの小さな会社だった。自分の名前を伝え、北朝鮮の風景画のカレンダーを2本、6000円を支払い、受け取った。普通の四季の変化を表現するカレンダーだ。ただよく見るとアルファベットでKim Jong-unと書かれている……。オフィスの壁を見ると戦車や飛行機のカレンダーもあった。在庫を聞いたが、カレンダーも松茸も経済制裁を受けているので渡航者が直接持ってくる分しかないとのこと。
対応してくれたのは中堅所の男性だったが、仕事中のキャワイイ女性もいたので「北朝鮮に伝えてください。ミサイル撃つよりもホワイトハウスにカレンダーを1000本送った方が威力ありますよ」と話しかけた。キャワイイ娘は「きゃはは」と笑ってくれたが、隣にいた男性上司はムッとした顔をしていた。用も済み事務所を後にしてビルの外に出た。
アメリカ行き前のスーツケース修理
前泊する理由がもう一つあった。1月中旬に小麦生産者と名古屋に本社があるパン屋に行く機会があり、やはり東京に前泊した。その時に持参した小型のスーツケースのローラーがガタンガタンと異音がするので底部を見るとローラーのゴムが取れかかっていた。さーどーする、となった。このサムソナイトは10年ほど前にアメリカのアウトレットで購入したものだ。
北海道に帰ってから修理に出したらアメリカ行きに間に合わない可能性もある。そこでスマホでスーツケース修理と入れたら数件出てきた。どの店も最低でも2週間かかると言われた。ある店が、もしかしたらすぐ修理できるかもしれないと言うので持って行った。
しかし、やはりサムソナイトなので1週間はかかると言われたが、代わりに北海道に帰る用に日本製のスーツケースを貸してくれることになった。引き取りはアメリカ出発の前日にしてもらった。1月31日に修理されたサムソナイトを受け取り、先ほどの旅行会社に出向きカレンダーをスーツケースに入れた。
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宮井能雅 ミヤイヨシマサ
西南農場
代表取締役
1958年3月、北海道長沼町生まれ。現在、同地で水田110haに麦50ha、大豆60haを作付けする。大学を1カ月で中退後、農業を継ぐ。子供時代から米国の農業に憧れ、後年、オーストラリアや米国での農業体験を通して、その思いをさらに強めていく。機械施設のほとんどは、米国のジョンディア代理店から直接購入。また、遺伝子組み換え大豆の栽培を自ら明かしたことで、反対派の批判の対象になっている。年商約1億円。
北海道長沼発ヒール宮井の憎まれ口通信
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