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今年の市場相場を読む

果実的野菜の野菜的な要因は? イチゴ/メロン/スイカ/コダマスイカ



メロン 踏みとどまる北海道・静岡。地場ブランド化が焦点に

【概況】
東京市場のメロン類の入荷は、07年と17年を比べると数量ではなんと37%減、それに対して単価は17%高くなっただけ。いわゆる衰退品目のパターンが見える。入荷ピークが6月であること、産地のシェアは1位茨城で37%前後、2位の熊本が13%前後、次いで北海道、静岡がともに10%前後という位置づけは変化がない。ただし全体で約4割の入荷減と、マーケット縮小のなかで、北海道、静岡は28~29%減にとどまっている。
【背景】
生産・出荷全体の大幅減の中、いったん需要急減後に盛り返してきた静岡、穏やかな漸減状態で推移した北海道ともに、非常に象徴的な存在である。かたや高級メロンとしてのステータスと高い品質のマスクメロン、もう一方は夕張メロンが代表するご当地メロンとして、全国区の知名度を獲得した完熟保証。これがキーワードである。高級メロン路線は他産地には難しいが、地域で圧倒的に支持されるという前提は、どの産地も可能性がある。
【今後の対応】
メロン産地が一堂に会する「全国メロンサミット」が15年から袋井市、鉾田市、鶴岡市で開かれ、意見交換やシンポジウムで生産、販売、健康、商標登録など、メロンの魅力を発信している。実際、透析患者も食べられる低カリウムのドクターメロンやネットメロンに文字を彫ってギフト需要に対応するといった、取り組みもあるが、すでに青森県や秋田県、島根県などでは地場産メロンが県民に圧倒的に支持されている。メロンの生き残り策は地場ブランド化だ。

スイカ 果実的側面は不確定な気候。カット販売が危機を救う

【概況】
東京市場における大玉スイカの入荷は、07年対17年では数量で12%減程度、単価は24%高い。入荷のピークは7~8月だが、スイカは生産面では野菜類でありながら消費面では果実的で、当該年が猛暑、冷夏、残暑などの不確定要因で大きく影響を受ける。07年の7月は入荷ピークとなり単価は125円/kgと低迷したが、17年の7月は07年の同月より2割少ないが単価は8割も高い220円。ピークにこれだけ違うと産地も大変だ。
【背景】
スイカはこの10年で産地構造がずいぶん変った。07年はトップ産地は圧倒的に千葉、25%を占めた。しかし17年では入荷量は33%減ってシェアは19%。13%増えた熊本がトップになり、23%増えた山形が2位で、かつての主産地千葉はいまや3位だ。5月にピークとなる熊本産がスイカシーズンの先陣を切り、その勢いを引き継いで6月にピークを持ってきた千葉、7月は終盤に向かう千葉と最盛期を迎える神奈川、さらに東北産地の先駆け山形が加わる。

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