記事閲覧
今回の定例会では、「松尾雅彦氏は農村経営の未来に何を残したのか」をテーマに、参加者が意見交換をした。
松尾氏が残したものに、「スマート・テロワール」の提唱がある。著書『スマート・テロワール』に始まり、その仮説を実証する取り組みが山形と長野で始まっている。はじめに、スマート・テロワールに関わってきた4人から、松尾氏から学んだこと、松尾氏が残したことが語られた。
松尾氏の著書『スマート・テロワール』の共著者である浅川芳裕氏は、松尾氏から教わった3つの思考と2つのシステムを紹介した。3つの思考とは、(1)世界(農村)は変えられるというポジティブ思考。(2)常識にまどわされないという独立思考。(3)価値には優劣があるという、ポストモダン超越思考。2つのシステムは、(1)30年という期間でものごとを考えるという独自のタイム・システム。(2)種のDNAから栽培、加工、流通、美食の世界までをつなぐ、深いフードシステム。これらが松尾哲学を構成していて、農村消滅論というネガティブな思考から大転換するという本につながったのではないかと述べた。
庄内スマート・テロワールの構築に取り組む一般社団法人山形県農業会議の五十嵐淳氏は、現在の進捗状況と今後の計画を紹介した。2016年から取り掛かっている、10年間のホップ・ステップ・ジャンプの3段階の計画は、松尾氏と議論して作成したという。
「時間はかかっても、一歩一歩着実に進め、松尾さんの遺志を継いでいきたいと思う」
松尾氏から学ぶ人が多いなかで、(有)降矢農園の降矢敏朗氏は、農村経営研究会で松尾氏に出会い、耕作放棄地で放牧養豚ができるということを示し、松尾氏のスマート・テロワールの構想に影響を与えた人である。衝撃的な出会いから、放牧豚を生ハムに加工するために松尾氏と行動を共にしてきたことなどを振り返った。
松尾氏とスマート・テロワール
松尾氏が残したものに、「スマート・テロワール」の提唱がある。著書『スマート・テロワール』に始まり、その仮説を実証する取り組みが山形と長野で始まっている。はじめに、スマート・テロワールに関わってきた4人から、松尾氏から学んだこと、松尾氏が残したことが語られた。
松尾氏の著書『スマート・テロワール』の共著者である浅川芳裕氏は、松尾氏から教わった3つの思考と2つのシステムを紹介した。3つの思考とは、(1)世界(農村)は変えられるというポジティブ思考。(2)常識にまどわされないという独立思考。(3)価値には優劣があるという、ポストモダン超越思考。2つのシステムは、(1)30年という期間でものごとを考えるという独自のタイム・システム。(2)種のDNAから栽培、加工、流通、美食の世界までをつなぐ、深いフードシステム。これらが松尾哲学を構成していて、農村消滅論というネガティブな思考から大転換するという本につながったのではないかと述べた。
庄内スマート・テロワールの構築に取り組む一般社団法人山形県農業会議の五十嵐淳氏は、現在の進捗状況と今後の計画を紹介した。2016年から取り掛かっている、10年間のホップ・ステップ・ジャンプの3段階の計画は、松尾氏と議論して作成したという。
「時間はかかっても、一歩一歩着実に進め、松尾さんの遺志を継いでいきたいと思う」
松尾氏から学ぶ人が多いなかで、(有)降矢農園の降矢敏朗氏は、農村経営研究会で松尾氏に出会い、耕作放棄地で放牧養豚ができるということを示し、松尾氏のスマート・テロワールの構想に影響を与えた人である。衝撃的な出会いから、放牧豚を生ハムに加工するために松尾氏と行動を共にしてきたことなどを振り返った。
会員の方はここからログイン
イベントレポート
ランキング
WHAT'S NEW
- 有料会員申し込み受付終了のお知らせ
- (2024/03/05)
- 夏期休業期間のお知らせ
- (2023/07/26)
- 年末年始休業のお知らせ
- (2022/12/23)
- 夏期休業期間のお知らせ
- (2022/07/28)
- 夏期休業期間のお知らせ
- (2021/08/10)