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農業は先進国型産業になった!

外国人実習生の現地ルポ 実態と課題と展望 第4回 搾乳ロボット導入でデータ化 経営トータルの改革 栃木県那須塩原市青木地区

外国人実習生の増減は技術進歩の関数である。「日本の牛はロボットに合わない」ため、実習生依存が増えている。農学系と工学系が協力した技術革新が必要だ。搾乳の手間を省く目的ではなく、データ化により経営トータルの改革こそロボット化の効果だ。

1 日本の牛はロボットに合わないから実習生依存

日本の三大酪農地帯のひとつ、栃木県那須塩原市青木地区に酪農家・眞嶋大輔氏を訪問した。先進的な酪農家で、栃木県屈指の理論家(実践)である。堆肥処理から発生するアンモニアを回収するなど、先端を走っている。昨年、搾乳ロボットを導入した。ロボットの実態を聞いて、時代の大転換と、日本農業の立ち遅れを実感した。
一番驚いたのは、「うちの牛はロボットに合わない」(ロボット向きに改良されていない)ということだった。眞嶋氏は搾乳牛100頭の規模である。メーカー仕様によると、ロボットは1台で50~60頭搾れるので、2台の搾乳ロボットを導入した。しかし、現在ロボットで搾っているのは80頭、残り20頭は従来のパーラーで搾っている。牛がロボットに合わないのである。そうしないと、牛20頭を淘汰しないとならない。
ロボット化はヨーロッパで始まったが、ヨーロッパの場合、乳牛はすでに「ロボット向きの牛」に改良されている。
搾乳ロボットはアームが横に平行移動して、カメラあるいはレーザーで乳頭の位置を検出し、4つのティート・カップが乳首に吸い付くように吸着する(写真参照)。パーラー方式の場合、人の手で乳首にティート・カップを導くのであるが、その工程が自動化されたのである。ロボットとはいうが「アシモ君」型ではなく、“自動化機械”である(アシモ君を想う人には??)。すでにお産を経験した経産牛は乳頭が大きく、ロボット化に合うが、初産は乳頭が小さいなどロボット搾乳に向かない。個体によって、乳頭の配置、乳首の長さ、体高などが違うので、今の日本の牛の場合、8割はロボット化に適合するが、1~2割はロボットでは搾れない。

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