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農業は先進国型産業になった!

外国人実習生の現地ルポ 実態と課題と展望 第4回 搾乳ロボット導入でデータ化 経営トータルの改革 栃木県那須塩原市青木地区


日本が効率よくロボットを使うには、ヨーロッパから精液を輸入し、牛を改良する必要がある。あるいは、AIをロボットに組み込み、どんな個体でも搾れるように、ロボットを改良することだ(現状はAIロボットはない)。搾乳ロボットはスウェーデン、オランダ、ドイツ製であるが、ヨーロッパは牛をロボット向きに改良してあるので、AIロボットのニーズがない。日本向けにAIロボットを開発してくれるかというと、その可能性は低い。
今、搾乳ロボットメーカーはアメリカ向けの生産に忙しい。アメリカはトランプ大統領の移民政策により、メキシコ人が入れないようになったので、メキシカン依存で大規模化したアメリカ酪農業界は混乱し、急ピッチでロボット化が進み始めた。ヨーロッパ勢のメーカーはその対応に忙しい。東欧向けも伸びているようだ。
日本はロボット先進国である。ファナック、安川電機など国際競争力のあるメーカーがあり、自動車産業などで産業ロボットが活躍している。しかし、搾乳ロボットを生産するメーカーは日本にはない。農業用ロボットでは日本の先端技術も役に立っていない。世界を目指す自動車産業と、世界から隔離を望む農業界の違いの反映であろうか。農業保護主義が技術開発の遅れをもたらしたのだ。
搾乳ロボットの普及率は、オランダ4割、スウェーデン3割、日本は2~3%と推定されている(約300台)。日本の酪農も規模拡大が進み、100頭、200頭はおろか、1000頭以上のメガファームも出現しているが、外国人実習生依存が多い。ロボットが効率的に使えないからである。(注、通常、労働力1人で搾乳牛30頭である)。
例えば、青木地区南方に位置する大田原市の(有)グリーンハートT&Kは搾乳牛1200頭の大規模である。ロボットは2台、労働力は雇用57人+実習生15人(フィリピン人)であるが、残業規制をクリアするため、急遽、実習生を3人増やすことになった。ロボットではなく、実習生の増員だ。
ロボット化に不向きな日本の現状の牛が実習生を増やしている。今、農業分野では実習生が急増しているが、技術革新が遅れている反映でもある。

2 ロボット化のメリットはデータ化で経営トータル改革

眞嶋氏は、全頭をロボット搾乳できるように、牛の改良を目指している。ヨーロッパでは、ロボット搾乳に合う精液はゲノムにより3代祖まで調べ、乳頭配置・搾乳スピード・体高などから選定する。その精液を輸入するわけだ。搾乳スピードは1分間で、2~4kgと違う(中には1kgの牛もいる)。どの精液を輸入するかで、生産性が大きく違う。5年後(牛を2交代したら)、すべてロボット化可能という。

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