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知っておきたい 世界各国の産業用ヘンプ

米国(3) グリーンラッシュに沸くカンナビス産業

拡大の一途をたどる合法市場

米国のカンナビス産業は、19世紀に米国西海岸に金鉱を求めて採掘者が殺到したゴールドラッシュのように新ビジネスの創出と投資が盛んなため、グリーンラッシュと呼ばれている。
店舗等の地図情報を提供する「Weedmaps」や「Leafly」、顧客管理と営業支援の「Baker」、出前サービスの「Eaze」、業界メディアでソーシャルネットワークサービスを提供する「MassRoots」など新興企業が多数ある。市場調査会社によると、2021年までに米国の合法市場は、4兆4000億円規模に成長し、40万人の雇用を生み出すという。
カンナビス産業は産業用ヘンプに限らず、嗜好用大麻、医療用大麻を網羅している。15年1月から始まった投資指標サイト「マリファナ・インデックス」を見ると、北米(米国またはカナダ)に拠点を置き、カンナビス関連事業比率が50%以上の優良企業はすでに344社ある。新興企業の事業分野は多岐にわたるので、その分類を表1に示した。産業用ヘンプ製品は11部門のうちの1部門に過ぎない。その大半はCBD製品の生産と販売に関わる企業で、次に多いのは食品や繊維などに多角的に展開している企業だ。日本の証券取引所が運営する新興市場(ジャスダック・マザーズ)に上場している農林水産業の企業は4社しかないことを考えると、米国のカンナビス産業の勢いの凄さがよくわかる。

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