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【知っておきたい 世界各国の産業用ヘンプ】
米国(3) グリーンラッシュに沸くカンナビス産業
- NPO法人バイオマス産業社会ネットワーク 理事 赤星栄志
- 第8回 2018年07月30日
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米国のカンナビス産業は、19世紀に米国西海岸に金鉱を求めて採掘者が殺到したゴールドラッシュのように新ビジネスの創出と投資が盛んなため、グリーンラッシュと呼ばれている。
店舗等の地図情報を提供する「Weedmaps」や「Leafly」、顧客管理と営業支援の「Baker」、出前サービスの「Eaze」、業界メディアでソーシャルネットワークサービスを提供する「MassRoots」など新興企業が多数ある。市場調査会社によると、2021年までに米国の合法市場は、4兆4000億円規模に成長し、40万人の雇用を生み出すという。
カンナビス産業は産業用ヘンプに限らず、嗜好用大麻、医療用大麻を網羅している。15年1月から始まった投資指標サイト「マリファナ・インデックス」を見ると、北米(米国またはカナダ)に拠点を置き、カンナビス関連事業比率が50%以上の優良企業はすでに344社ある。新興企業の事業分野は多岐にわたるので、その分類を表1に示した。産業用ヘンプ製品は11部門のうちの1部門に過ぎない。その大半はCBD製品の生産と販売に関わる企業で、次に多いのは食品や繊維などに多角的に展開している企業だ。日本の証券取引所が運営する新興市場(ジャスダック・マザーズ)に上場している農林水産業の企業は4社しかないことを考えると、米国のカンナビス産業の勢いの凄さがよくわかる。
カンナビス産業は産業用ヘンプに限らず、嗜好用大麻、医療用大麻を網羅している。15年1月から始まった投資指標サイト「マリファナ・インデックス」を見ると、北米(米国またはカナダ)に拠点を置き、カンナビス関連事業比率が50%以上の優良企業はすでに344社ある。新興企業の事業分野は多岐にわたるので、その分類を表1に示した。産業用ヘンプ製品は11部門のうちの1部門に過ぎない。その大半はCBD製品の生産と販売に関わる企業で、次に多いのは食品や繊維などに多角的に展開している企業だ。日本の証券取引所が運営する新興市場(ジャスダック・マザーズ)に上場している農林水産業の企業は4社しかないことを考えると、米国のカンナビス産業の勢いの凄さがよくわかる。
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赤星栄志 アカホシヨシユキ
NPO法人バイオマス産業社会ネットワーク
理事
1974(昭和49)年、滋賀県生まれ。日本大学農獣医学部卒。同大学院より博士(環境科学)取得。学生時代から環境・農業・NGOをキーワードに活動を始め、農業法人スタッフ、システムエンジニアを経て様々なバイオマス(生物資源)の研究開発事業に従事。現在、NPO法人ヘンプ製品普及協会理事、日本大学大学院総合科学研究所研究員など。主な著書に、『ヘンプ読本』(2006年 築地書館)、『大麻草解体新書』(2011年 明窓出版)など。 【WEBサイト:麻類作物研究センター】http://www.hemp-revo.net
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