ナビゲーションを飛ばす



記事閲覧

  • このエントリーをはてなブックマークに追加はてな
  • mixiチェック

知っておきたい 世界各国の産業用ヘンプ

米国(3) グリーンラッシュに沸くカンナビス産業


米国でのカンナビス産業の拡張は、一般的に産業用だけでなく医療用や嗜好用といった分野での規制緩和の結果と思われている。しかし、実際のところ薬物としての犯罪を減らし、お酒やタバコの合法市場を縮小するのに最もよい方法は、厳格な合法規制である。図1は、カナダ政府が18年秋に嗜好用を合法化するにあたって数年にわたる議論に議論を積み重ねた結果にたどり着いた考え方である。厳格な合法規制のおかげで、事業用不動産や資金の調達が難しくなり、そこには専門家の助言が求められ、栽培から販売まで1株ごとに監視したり、患者情報と栽培情報をつなげたり、それぞれの工程がビジネスの種になっている。産業用ヘンプは、社会と健康に及ぼす影響が最も小さく、栽培品種にTHCの濃度基準を設けて「市場規制」をしている。なお、図1に示したとおり、日本と米国では産業用、医療用、嗜好用の位置づけが違い、そのギャップが政策に反映されている。

関連記事

powered by weblio