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特集

本誌が見た第34回国際農業機械展in帯広


第一人者的なニコン・トリンブルの新商品GFX-750は、取り付けしやすい設計と、ISOBUS対応のディスプレイが特長だ。一方、X35が発売されて以来、操作性や低速作業にも対応できることで評価を得ているトプコンは自動操舵システムを含めて、営業マンの表情は明るい。2社はいずれも生育中の作物の情報を計測するセンサーを商品群に抱え、圃場管理をも含む精密農業のトータルサポートを提案している。
TeejetのMATRIXシリーズは、スプレーイングシステムスジャパンが国内の販売元である。コンパクトなディスプレイは視野を確保できる点で強みになり得る。そのほかにも、海外製トラクターの多くは純正のGPSガイダンスを搭載し、視認性の高い位置にディスプレイが収まり、使い勝手が良いようだ。
また、以上の上位機種と一線画すのが、手持ちのスマートフォンやタブレットを使ってガイダンスを利用できるアプリ「AgriBus-NAVI」だ。開発・製造を手がける農業情報設計社は、今秋にも約100万円でRTKGPSを利用した自動操舵システムの販売を予定している。
商品パッケージとして確立した商品か、開発担当者との対話で学びながら自ら道具を揃えるのか、ユーザーが選べる状況になりつつある。

【可変施肥のハードル下げたデータ形式の標準化】

土壌養分のばらつき、あるいは作物の生育状況、病害虫の発生具合に合わせて、肥料や薬剤の可変散布をしたい、というのは精密農業に求められるニーズだ。前回の展示会では、トラクターと作業機の通信制御プロトコルであるISOBUSの登場と、セクションコントロール機能が注目を集めた。しかし、可変散布を行なう機材は揃っても、作業機にインプットする位置情報に紐づけられた施肥量データの扱いは煩雑である。
畑の形と位置情報が紐づけられた施肥量のデータをShapfileという形式で、作業機のメーカーの仕様に合わせてやり取りしていた。新たに、「ISO-xml」形式という共通フォーマットが決まったことで、実際の散布作業に至る前の準備段階での作業手間を大きく削減する。こうした間接業務の省力化、簡素化に貢献する技術トピックはぜひ評価したい。
衛星写真や作物の生育センサー、土壌センサーの情報を元に可変施肥マップを提供するサービスの先駆者は、ズコーシャやシステムサプライだ。この2社にスペースアグリが加わり、北海道での可変施肥は汎用技術になりつつある。

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