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江刺の稲

下水汚泥の農業利用でコスト削減を目指せ

  • 『農業経営者』編集長 農業技術通信社 代表取締役社長 昆吉則
  • 第267回 2018年09月03日

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1972年ごろである。ある農業雑誌の編集者だった当時、畜産廃棄物だけでなく、汚水処理場から排出される汚泥や塵芥処理場で排出されるコンポストの農業利用の特集をやったことがある。当時も盛んに耕畜連携の必要性が語られ、塵芥や下水汚泥の農業利用についても語られていた。そのときの特集タイトルは「捨てる神ありゃ拾う神あり」だった。
取材を進めていくうちに日本では首までウンコ(廃棄物)に浸かりながら豊かな暮らしを楽しんでいる構図が見えてきた。大量の食料や飼料の輸入、そして同じく原料を海外に依存する化学肥料を前提とした日本の暮らしと農業。GDPは増大しても農地での健全な物質循環が無くなることによる甚大な環境破壊が進んでいく。食料自給率を安全保障の問題で語るより、食料、飼料および化学肥料原料の輸入依存とその過剰投入に伴う物質循環の喪失のほうがはるかに問われるべき問題だと思う。
ところで農研機構が「バイオマス利活用システムの設計と評価」という書籍をweb配信している。使われているデータは少し古いが、そこには96~97年ごろの食料と飼料の生産・加工・消費に係わる有機性副産物の発生量と利用状況が紹介されている。データが古いのはこの年次において関連するデータの集積が可能であったことからだという。それでもおおよその趨勢はわかる。

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