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今月の数字

12.4%(7月降水量の平年比、新潟県長岡)

新潟県の水不足が深刻な状況だ。7月の月間降水量は上越地方の高田、中越地方の柏崎・小出・長岡、下越地方の新潟の観測地点とも平年を大きく下回っている。
中越地方では軒並み平年の20%を切る深刻な状況だ。8月3日時点では、柏崎市の鯖石川ダムの貯水率は3.2%、魚沼市の広神ダムは8.5%までひっ迫している。8月5日に降った山形県の記録的な豪雨においても、鶴岡では1日間で127mmの降雨を観測したのに対し、同じ山形県でも高畠は0.5mmだった。翌6日、新潟県内では新潟45.5mm、小出35.5mmとまとまった降雨があったが、柏崎では3.5mm、高田では5.5mmにとどまり、バラつきがある。
ここ2~3年、局地的な豪雨のニュースを目にすることが多い。時間降水量80mm以上の「猛烈な雨」は30年で約1.7倍に増加したという。そもそも、局地的豪雨は発達した一つの積乱雲によってもたらされるが、積乱雲の水平方向への広がりは10kmの狭い範囲で、30~60分程度の寿命で消滅する。近年では、積乱雲の風上に次の積乱雲が連鎖的に発生するバックビルディング現象により同じ場所で長時間にわたって激しい雨が降り続けるようになったという。この雨の範囲が「線状降水帯」と呼ばれるものだが、長さ50~200kmに対し、幅は20~50kmと狭い。

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