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今年の市場相場を読む

この野菜高騰は猛暑や洪水の影響か ダイコン/ニンジン/キャベツ/オクラ

例年であれば、7月下旬から8月にかけて、関東、東北産地の果菜類の最盛期と、最も底堅いとされる学校給食が休みになることが重なり、野菜単価は安く潤沢な出回りになる。ところが今年は、大型野菜を中心に入荷が少なく、夏場には珍しく相場が高騰している。7月は記録的な猛暑と、相次ぐ豪雨や洪水との因果関係がありそう。春からの野菜動向をみると、3月までの低温が4月には解消して相場も安値ぎみの推移。5月に入ると入荷量も大きく回復していたが、それも6月末までで、7月に入ると入荷減と徐々に相場高に向かった。8月上旬では過去5年平均単価との対比で123%と異例の高騰である。

ダイコン 単価は前年の1.5倍。柔軟性ない業務加工向け需要

【概況】
東京市場におけるダイコンは8月上旬に単価125円と、前年8月平均単価の1.5倍に高騰した。野菜全体が3月までの低温推移が4月に春めき、5月には生育回復。6月下旬には近年にない入荷増となった。ダイコンの場合も、この時期6割以上の占有率を持つ青森産が前年同月比で8%増、続く3割弱を占める北海道産が17%増。そのため平均単価は前年より安くなった。遅れていた作柄が回復したためだが、それでも平年より1割高い。
【背景】
しかし、7月に入ると作柄の回復にブレーキがかかる。今度は猛暑や干ばつ、その一方で場所によっては豪雨被害。野菜全体では前年比6%減の19%高のなか、ダイコンは2割減って61%も高くなった。青森産が15%減にとどまった一方、数量を増やしてトップになった北海道産は、被害多発で25%減である。ダイコンの入荷は、煮物主体の季節、秋から冬、春先までが多く、もともと一般需要は少なく業務用が中心の夏には、冬のピーク時より4割も少ない。
【今後の対応】
夏場には、家庭での煮物野菜需要は少なく業務加工用需要が中心だ。今年の夏は7月から8月にかけてダイコン、ハクサイ、ニンジンなどが総じて高く、入荷の増減に敏感に反応するのは、小売店向けのように需給関係に比較的柔軟な需要ではなく、まさになかったら困る業務加工仕向けが中心になるため。全国的に生産が減っても、東京市場だけには荷物が集中する。そんなとき東京市場が高騰するのは、不足地域への転送需要が発生するからだ。

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