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特集

イスラエル・ハイテク農業 視察報告


植物のイノベーションは、1年で一度しかチャンスがないので、そのタイムスパンを短縮するには、様々な角度の研究を分担して同時進行し、共有していく必要がある。
今回、最も感じたことは、農業界はノウハウやコンサルティングを売るビジネスに移っているということだ。私は、栽培方法や道具を見に行ったつもりだったが、そういうものは少なかった。
日本人は、土への憧れが強い。しかし、土というのは植物生産にとっては変数が多く、かく乱要因である。日本は粘土質が多いので、どうしても数値ではなく、肥料をひと掴み、ふた掴みという職人技になってしまう。
アグリカルチャーを「農」と訳すと神聖なものになってしまう。日本は、「農」や「土」から離れて、「植物生産」という発想に変え、植物工場を活用していくことを考えていかなければいけない。以上、私の今回の結論である。

【機器より農業に活かす仕組みが大事】

当初、良いセンサーを探したいと思っていたが、イスラエルに行ってみると、センサー自体よりも、どう組み合わせて農業生産に活かしていくかというノウハウのほうが重要だと分かった。日本では、センサーで得たデータをいまだにSDメモリーカードに記録していることがあるが、イスラエルでは、複数箇所にセンサーを付け、それぞれ独立した値を取り、ネットワークを通じてリアルタイムで処理している。日本でも、このような「オンラインリアルタイム」が必要だろう。

視察報告2 植物工場お役立ちアイテム

池永綾夏氏
人の森(株)
農業研究開発事業部 主任
LEDを用いた完全人工光型植物工場で一季なりイチゴの栽培研究に従事。また「人類に美しい貢献をする」ことを信念に、農業を主軸とした神奈川県西部の地域活性化について思案中。

日本では、エディブルフラワーの栽培をするとき、農薬散布時の飛散(ドリフト)によって他の作物に影響がないように厳しい農薬管理をしている。たとえば、バラならバラのみの場所と決め、栽培空間を区切っている。今回、イスラエルでは、広い空間で葉物と一緒にエディブルフラワーを栽培していたのを見て驚いた。また、単価が高いので、そこで働いている女性たちの賃金にも反映できるそうだ。
パンジーに似た花が植えられている。主役は、その下の生分解性のプラスチックでできている栽培槽だ。
見た目は白くて厚い紙のような素材である。その年の栽培が終わり次第、土に埋めると、3カ月ぐらいで分解されるということだった。見た目を重要視する観光農園で使い勝手が良いだろう。なお、この商品は、すでに日本で販売されている。

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