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特集

イスラエル・ハイテク農業 視察報告


最後に、Roots社は持続可能な農業スタイルを実現していた。農業を行なうには水が必要で、ハウスなら電気が必要だ。彼らはソーラーパネルで電気を作り、必要な水は圃場に張りめぐらせたチューブの中に冷却水を流し、空気中の水を凝縮して水を落とす点滴灌漑という手法をしていた。つまるところ、このキットさえあればどんなところでも農業が可能だ。こんな農業が実現されているとは、驚きがあり、ワクワクするような夢があり、社会的にも意義があると感じた。
今回の学びを活かし、喫緊では食と農業事業の可能性を求め、経済産業省「始動 Next Innovator(ネクスト・イノベーター)2018」にも参加し検討をしている。
これらをきっかけに食と農の分野での社会イノベーションを起こし、「Wow!」という驚きの創出と共に、発展に貢献したい。

視察報告5 徹底したセンシングを栽培制御に反映

小暮正道氏
(株)NTTスマイルエナジー 
みんなでつくるエネルギー事業本部
事業開発グループ リーダー
鉄道交通などの社会システムを支えるセンシング&コントロールシステムの技術・商品を開発した後、未来の新たな社会システム実現に向けて、最先端技術R&Dの企業内戦略立案に従事。現在は、太陽光発電を中心とした再エネ分野、食糧問題に対するアグリビジネスについて、最先端技術R&Dの立場より事業開発に従事。

今回、印象に残ったのは、SupPlant社の技術者魂である。あらゆる不利、前提条件にとらわれることなく、植物をコントロールしようというものだ。
アグロノミスト(輪作や灌漑、排水、植物育種、植物生理学、土壌分類、土壌肥沃度、雑草防除、害虫防除といった分野を専門とする学問)の知見を入れ、植物をモニタリングして、それらをデータ分析し、コントロールする。この一連の仕組みをフィードバックループと呼ぶ。フィードバックループというのは、現実世界のセンシングで取ったデータをクラウドに集め、そのデータをうまく処理して、現実社会に価値をフィードバックすることである。SupPlant社は、そのための技術が極めて先進的なのだ。
とくに感銘を受けたのはモニタリング(観察・記録)における徹底したセンシング(温度、湿度、日照、 土壌温度・湿度などをセンサーで計測すること)だ。植物を非接触で見るのではなく、植物に接触させたセンサーで、本当に土の根から葉っぱの先まで水の動きや光合成の動きを見ようとしている。

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