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【今月の数字】
131%(2017年冷凍もち生産量の5年前比)
- (株)結アソシエイト 代表取締役 松田恭子
- 第171回 2018年09月28日
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市場調査会社の富士経済によれば、2017年時点での市場規模は240億円と、5年前に比べ2.5倍になったそうだ。味噌や日本酒のメーカーなどが新規参入するだけでなく、農業法人の6次産業化や農商工連携でも甘酒の商品開発が相次いでいる。昔からごく普通に存在していた何の変哲もない甘酒は、なぜ爆発的に人気が出たのだろうか。
そもそも、江戸時代中期には、それまで祭りや神事で秋冬にお供えされてきた甘酒を、夏バテ防止に効き目があるとして甘酒売りが街中で売り出し、庶民が夏に愛飲するようになっていた。しかし、昭和初期になると甘酒売りは減少し、自家製では衛生管理が行き届かず食中毒も出て、夏の飲み物として甘酒を飲む風習は衰退する。代わって登場したのが雛祭りだ。1939年の新聞記事には未成年者の禁酒を訴える団体が「節約と青少年の健康のため、雛祭りは白酒でなく甘酒を自宅で作りましょう」と呼びかけている。甘酒は冬に飲むという時代を再び打ち破ったのが、2010 年の記録的猛暑や2011 年の節電の影響による夏の暑さだった。森永製菓の冷やし甘酒は売上を2倍に伸ばし、翌2012年から販売地区を全国展開したことでブームに火がついた。
そもそも、江戸時代中期には、それまで祭りや神事で秋冬にお供えされてきた甘酒を、夏バテ防止に効き目があるとして甘酒売りが街中で売り出し、庶民が夏に愛飲するようになっていた。しかし、昭和初期になると甘酒売りは減少し、自家製では衛生管理が行き届かず食中毒も出て、夏の飲み物として甘酒を飲む風習は衰退する。代わって登場したのが雛祭りだ。1939年の新聞記事には未成年者の禁酒を訴える団体が「節約と青少年の健康のため、雛祭りは白酒でなく甘酒を自宅で作りましょう」と呼びかけている。甘酒は冬に飲むという時代を再び打ち破ったのが、2010 年の記録的猛暑や2011 年の節電の影響による夏の暑さだった。森永製菓の冷やし甘酒は売上を2倍に伸ばし、翌2012年から販売地区を全国展開したことでブームに火がついた。
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松田恭子 マツダキョウコ
(株)結アソシエイト
代表取締役
日本能率協会総合研究所で公共系地域計画コンサルタントとして10年間勤務後、東京農業大学国際食糧情報学科助手を経て農業コンサルタントとして独立。実需者と生産者の連携の仕組みづくりや産地ブランド戦略を支援している。日本政策金融公庫農業経営上級アドバイザー試験合格者。(株)結アソシエイト代表取締役。
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