ナビゲーションを飛ばす



記事閲覧

  • このエントリーをはてなブックマークに追加はてな
  • mixiチェック

農業は先進国型産業になった!

外国人実習生の現地ルポ 実態と課題と展望 第6回 先進農業地帯の実習生は明るく日本語上手だった


表1は、農業が発展している全国ランキング上位5市町村との比較である。田原市は土地生産性が断トツに高い。一方、労働生産性はトップという訳ではない(表2参照)。農業就業人口(世帯員)当たり、基幹的農業従事者当たり、雇用労働を含めても、いずれの場合でも労働生産性は次点クラスである。土地生産性が高く労働生産性が低いのは、労働集約型の典型である花き園芸の比重が大きいからであろう。
経営規模も、1戸当たり産出額は2575万円であり、高水準であるがトップではなく、かつての2位以下にキャッチアップされ次点である。雇用労働依存度も、鉾田市より低く、次点クラスの都城市、旭市、豊橋市と並んでいる。つまり、全国全農家の中では抜群の好成績を見せるが、上位市町村の中でみると首位の座を譲っている。1戸当たり耕地面積が相対的に小さいからであろう。高所得農業であるため比較的後継者が多く、規模拡大は容易ではないかもしれない。

2 急迫する第2位鉾田市

図2は、農業産出額の全国ランキング上位市町村の時系列比較である。田原市は健闘しており、第1位の座をキープしている。コメ産地の新潟市の凋落、一方、畜産(都城市、別海町)と野菜(鉾田市、旭市)の産地の伸びが目立つ。新潟市の凋落は米価下落の影響が大きい。「作目選択」の重要さが分かる(注、米価は93年の2万3607円をピークに2000年には1万7096円に下落した。玄米/60kg)。
しかし、田原市の首位は挑戦を受けている。現在第2位の鉾田市(茨城県)が急接近している。鉾田市はミズナ、ホウレンソウ、サツマイモが得意な野菜産地である。10年前は鉾田市は第5位であったが急成長し、今や2位に上がってきた。鉾田市は首都圏市場に近いこと、経営耕地面積が田原市より大きい点が有利である。
過去11年、05~16年の農業成長率は、田原市年率0.8%、鉾田市3.5%である。仮にこのままいけば、2年後の20年、田原市は鉾田市に逆転されそうだ(16~20年の成長率を田原市1%、鉾田市3.5%と仮定した場合)。
田原市は、花き園芸農家の新しいイノベーションが待たれる。

3 実習生は笑顔が多く、日本語が実に達者だ

いくつか農家を訪問し、実習生たちに会って驚いた。みんな日本語が驚くほど達者、また笑顔が絶えなかった。
田原市六連町の西山農園を訪問した。夏はスイカ、冬はダイコン(切干大根)を作っている。耕地面積5ha、作付け10?haと地域では規模が大きいほうだ。売上高8000万円である。西山直司氏は地域の先進的農業経営者でつくる「田原農業懇話会」の会長を務めている。

関連記事

powered by weblio