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山口市産子実トウモロコシ地産地消への挑戦

トウモロコシは儲かるか ~コメとの比較結果~


収入について山根氏は、「収量はまだまだ伸ばせる」と語る。その理由も明確だ。「今回、隣の水田から漏水してきた畔に近い箇所は生育が悪く、収量がほとんどなかった。一方、水がこなかった圃場の中央部の生育はよく、収量を推定したところ、500~600kgはあった。来年は隣の水田もトウモロコシをつくる予定なので、湿害は防げる」
こうした改善の結果、仮に収量が500kgになれば、10a当たりの収入5万1000円、時間当たりの収入1万2750円となる。山根氏は「土づくりや作業の改善によって、将来的には反収1tを目指したい」と抱負を語る。
また、単価32円についても、大幅な改善が可能である。初年度は最低水準として、試験に参加した酪農家が利用している配合飼料メーカーの輸入トウモロコシ価格に合わせた。これは米国産の遺伝子組み換えトウモロコシ価格だが、山口市産ノンGM(非遺伝子組み換え)トウモロコシに価値を見出す需要家がみつかれば、価格帯としては45円(先進経営体である「北海道子実コーン組合」の基本価格)と同程度かそれ以上を見込めるだろう。
次にコスト面をみていこう。10a当たり2万1650円で内訳は、種子代4800円、農薬代4850円、肥料代1万2000円となった。
最後に収益性を報告する。収入(4万6488円)からコスト(2万1650円)を引いた収益は2万4838円となった。1時間当たりの収益は6210円となる(注:圃場準備から播種、収穫まで(株)中四国クボタの協力を得たため、その分の機械償却費がかかっていない)。これはコメの農業所得1285円(農水省「農業経営統計調査」経営規模1~2haの場合)と比較すると、約5倍となった。
以上のとおり、作業時間、時間当たり収入、収益すべての面において、子実トウモロコシはコメを上回る結果となった。

5名の新規生産者が実証試験に参加

こうした17年度の山根氏の成果を受け、18年度から5名の新規生産者が実証試験に参加することとなった。彼らの思いを聞いてみた。

【杵崎の里理事 野島義正 氏】
杵崎の里では、農作物の栽培だけでなく肉牛の放牧を行なっています。ちょうど飼料を自給して、「エサから山口市産」の牛肉としてブランド力を高めたいと考えていました。そのようななかで、国産子実トウモロコシの存在を知り、この事業への参画を決めました。今後は、地産地消のメリットを活かし、より良い六次産業化にも繋げていきたいと思っています。

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