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実践講座:したたかな農業を目指す会計学 続・入るを計り出を制す!

いざ自然災害に遭ったときの備え

いや~参った。日頃から自然災害には備えているつもりだったが、台風21号と北海道胆振東部地震のダブルパンチを食らってしまったのだ。震度7を記録した厚真町の北側約40kmに位置する我が家もなかなかの揺れだった。
地震より堪えたのは前日に直撃を受けた台風によるダメージである。今回は経営講座の本分を大きく脱線するが、自然災害への備えの実践編として、当日の現場状況をリポートすることにしよう。

台風21号の直撃(9月5日)

9月4日の晩、ニュースは台風21号が非常に強い勢力を保ったまま日本列島に上陸し、近畿地方を中心に大きな被害をもたらす様子を伝えていた。さらに北日本を暴風域に巻き込みながら日本海側を北上するという予報を確認したものの、「明日は子牛の市場出荷だ」と深く考えずに床に就いた。ところが、日付が変わった深夜1時を過ぎた頃、家が鳴った。慌てて飛び起きると、風の轟音が外から聞こえる。ハウスや倉庫、牛舎にいる牛たちが心配になったが、我われの命も守らなければならない。電気を点けて自宅の2階の窓から覗くだけに留めることにした。
窓ガラスはよもや割れはしないと信じたが、窓に直撃する風はとてつもなく強かった。2時を回り、諦めて寝ようとしたとき、轟音とともに停電―台風による停電は初めての経験である。これはまずい。施設が破壊され、牛は逃亡し、ハウスはめちゃくちゃになるだろうと、最悪の状況が頭をよぎった。懐中電灯と電池を手元に置いて、布団に戻ったものの寝付けない夜を過ごした。

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