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人生・農業リセット再出発

正露丸

胃袋をアイスピックで刺すような転げまわるほどの激しい腹痛と、胃液だけしか出てこない嘔吐。サバの刺身を食べて数時間後のこと、病院で内視鏡を胃に突っ込んで診て貰うと、嘘のように痛みが治まる。長さ2cmの太い糸状の白い回虫みたいなものがピンセットの先で丸まっている。
「寄生虫のアニサキスですね。生魚に寄生していて、それが胃壁に食いついていました。サバにはアニサキス虫が多く寄生していますが、不思議と太平洋側で捕れたサバやイカなどにはいるのに、日本海側の魚にはいないのです。近くに病院が無い場合は、セイロガンを服用するとアニサキスを退治できますよ。セイロガンは、アニサキス症用薬剤として特許を持っていますからね」
「セイロガンがですか? そういえば子供の頃は家庭常備薬に置いてありましたね。ただ独特の匂いと後味が悪くてどうも……」
「ブナやマツなどから抽出した木(もく)クレオソートですが、歴史は古く、腸内菌に影響することなく腸の調子を整えることができるのです。日露戦争では兵隊の携帯薬として大活躍し、戦地で歯痛や不衛生な水での下痢、チフスなどの伝染病抑制効果を発揮したそうです。飲みにくくて兵隊も敬遠していたのを『陛下ノゴ希望ニヨリ』と明治天皇の名で飲ませたそうです」
「そういえば、セイロガンって、ラッパのマークに“征露丸”と書いてあって、ロシア軍を征伐する意味だと聞きました」

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