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人生・農業リセット再出発

正露丸


「そうです大幸薬品ですね。戦後は敵意を示す“征”ではなく“正”に変更して正露丸になりました。ただ、正露丸を服用すると、胃や腸内の善玉・悪玉酵素なども綺麗に一掃しますので、ヨーグルトを食べて善玉酵素を早めに補充するのが賢明ですね」
「日露戦争で思い出しましたが、JALで新潟―ハバロフスクを何度か乗務したことがありますが、軍港の『ウラジヴォストック』の意味は、“東方を征服せよ!”だとご存知でしたか? ウラジは“征服する”で、ヴォストックは“東方”、ロシアでは征日丸と名付けられたかも知れませんね」
「日露戦争の前の日清戦争は1894年ですが、日本の陸軍と海軍では大きな医学的解釈の違いがありました。ドイツ留学帰りの陸軍の軍医総監であった森鴎外は、ドイツ医学を主とした東京大学医学界の最高峰にいましたが、チフス以上に多くの兵隊が死ぬ病“脚気”も細菌感染症であり、正露丸で治ると信じていました。陸軍では兵隊に戦意高揚として、超贅沢な白米を腹一杯食べさせていました。ところが兵隊の3人に1人の割合で、25万人が脚気で倒れて、3万人が死亡しました。
かたや海軍軍医の高木兼寛は、欧米の兵隊には脚気が発生していないことに注目し、栄養障害疾患ではないのかと、パンや麦飯を採用したら、脚気による戦病死者がほとんど出なかったそうです。江戸時代後半から、玄米を精米した白米食が流行り出したのですが、次第に脚気患者が増えだして、江戸患いと呼ばれるようになりました。後に分かってくるのですが、ビタミンB1、チアミンが豊富な玄米の胚芽を捨てて白米にするのが原因なのですが、当時、ビタミンBは未発見でした。
銃弾よりも多くの命を奪った脚気ですが、陸軍はメンツにかけて海軍のやり方には賛同しなかったのです。東京大学の農学者・鈴木梅太郎が、動物を白米で飼育すると脚気症状が出るが、米糠・麦・玄米を与えると快復することを発見し、生命維持に不可欠なのに体内で生合成できない微量な有機物・ビタミン学説を提唱したのです。陸軍が白米を止めて麦3割の麦飯を採用したのは、海軍から遅れること30年も経ってからだったのですよ」
様々な試行錯誤を経て今日の健康があることに感謝、まさに「生きているだけで丸儲け」なのだ。

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