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【今月の数字】
9%(日本のミルク市場に占める豆乳の割合)
- (株)結アソシエイト 代表取締役 松田恭子
- 第172回 2018年11月05日
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日本でも、植物性ミルク(豆乳)の消費が増加している。牛乳生産量が309万779キロリットルに対し、豆乳等の生産量は33万9,281キロリットルと、シェアはミルク全体の9%に過ぎないものの、生産量の伸びは5年前の32%増を示している。特に、成分無調整豆乳は9万304キロリットルと数量はまだ少ないものの、5年前の2倍に増えている。成分無調整豆乳を購入するのは40~60代に多く、カイワレや地場野菜、生ショウガなどと併買する健康志向の顧客が購入するという特徴があるようだ。
豆乳は過去に2回のブームがあった。第1次ブームは、1979年の紀文による豆乳の開発に端を発した。水産練り商品を販売していた同社は夏場のたんぱく質提供として豆腐事業を考えたものの、中小企業の多い業界への進出が規制されていたことから豆乳に転換し、米国に技術者を送って大豆たんぱくの研究を行なって商品化した。しかし、すぐには商品が売れず、80年代初めの高度成長後の健康意識の高まりとともに、血圧の上昇抑制や骨粗しょう症への予防といった豆乳の機能性が注目されるようになってやっと人気に火がついた。2000年頃から始まった第2次ブームでは、豆乳の青臭さが除去されて人気が定着した。そして、第3のブームは、日常的に飲用する牛乳の代用品として無調整豆乳の定着が進んだ。
豆乳は過去に2回のブームがあった。第1次ブームは、1979年の紀文による豆乳の開発に端を発した。水産練り商品を販売していた同社は夏場のたんぱく質提供として豆腐事業を考えたものの、中小企業の多い業界への進出が規制されていたことから豆乳に転換し、米国に技術者を送って大豆たんぱくの研究を行なって商品化した。しかし、すぐには商品が売れず、80年代初めの高度成長後の健康意識の高まりとともに、血圧の上昇抑制や骨粗しょう症への予防といった豆乳の機能性が注目されるようになってやっと人気に火がついた。2000年頃から始まった第2次ブームでは、豆乳の青臭さが除去されて人気が定着した。そして、第3のブームは、日常的に飲用する牛乳の代用品として無調整豆乳の定着が進んだ。
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松田恭子 マツダキョウコ
(株)結アソシエイト
代表取締役
日本能率協会総合研究所で公共系地域計画コンサルタントとして10年間勤務後、東京農業大学国際食糧情報学科助手を経て農業コンサルタントとして独立。実需者と生産者の連携の仕組みづくりや産地ブランド戦略を支援している。日本政策金融公庫農業経営上級アドバイザー試験合格者。(株)結アソシエイト代表取締役。
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