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山口市産子実トウモロコシ地産地消への挑戦

普及への課題と対策(1)土作業・堆肥・乾燥


主な発酵は1週間から10日間ほどで終了するが、乳酸菌の増殖期間等を考慮し、約1カ月間かけて発酵させた後、給餌を開始する。
ただ今回わかったことがある。子実のサイレージ化は、ビジネスとして考えると当座の対応といえることだ。長期保存ができず、また、かさばるため流通コストも乾燥子実より余計にかかる。マーケットが限られるという問題もある。しかも、サイレージは養牛・乳牛向けのため、養鶏が盛んな山口市においては乾燥した子実のほうが需要が大きい。
サイレージ化したトウモロコシでは、貯蔵時のカビの発生やネズミ対策など短期的にも気を使うことが多い。乾燥した穀物しか扱ったことのない稲作農家には扱いづらい商品ともいえる。
以上を踏まえれば、世界で普及しているように、子実を乾燥し、1年を通じて貯蔵・流通させることがやはりトウモロコシ飼料ビジネスの基本であろう。売り先も、鶏・豚・牛を問わず、使ってもらえる。
これらの課題を踏まえ、農園屋五葉では手始めに、トウモロコシ専用の中古乾燥機を導入した。自社生産用だけでなく、他の生産者向けの乾燥受託事業を始める計画である。
山口市においては、全国に先駆けて年2回の収穫体系(7月播種11月収穫は今年度から)があるため、「近い将来、乾燥機の稼働率も上がり、ペイするだろう」と見込んでいる。
今年、実証試験に参加した(農)浜田も、トウモロコシ専用の乾燥機を用意する意向を示している。今後、導入する新たな乾燥機は米麦用にし、現在、稼働しているものをトウモロコシ用にするという。
今後の山口市における生産拡大に向け、子実トウモロコシ専用の乾燥施設が市内にあるのとないのとでは安心感が全く違うだろう。新たに取り組む生産者でも、乾燥調製のことを心配せず栽培を開始できるからだ。
次号では、播種・収穫・貯蔵面などでの課題と対策について報告したい。

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