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もはや経営者やリーダーが一人で、一社でアイデアを出しカタチにしていく時代ではなくなってきています。いかに繋がりを生み出し、多様な「個」や「組織」とともに創発を起こしていくことができるか。市場ニーズは高くても収益性はそこまで高くなくてもかまわないといった「社会性」の高いビジネスモデルを組むことが、持続可能な経営のキーワードとなってき ます。
【利益を追求せずに利益を生む】
新しい社会性の高いビジネスモデルを作り出すには? 何かヒントやキッカケがないと、なかなかアイデアは浮かんできません。そこで紹介したいのが、ひとつの思考術ともいうべきものです。下の表をご覧ください。顧客価値/利益/プロセスとWho/What/Howをクロスさせた9つの質問が並んでいます。一例の枠に、あなたなりの思いを書き込んでみてください。そこから、あなたらしい、あなたの会社らしいストーリーが紡ぎ出され、新たなビジネスモデル、儲けを生み出す仕組みがスタートします。また、回答をひとつ変えるだけで、別の新たなビジネスモデルが見えてきます。
栃木県の知名度UPを強く後押しする『ご飯にかけるギョーザ』を皆さんはご存知でしょうか。この商品を開発したのは「海のない栃木県に港をつくる!」という思いから独立、起業した県内の物流企業、(株)ユーユーワールド。このビジネスモデルには、経営者自身が、そして、共に生きる栃木県民の望む未来があります。この物流会社では、2013年に銀座栃木屋本店を銀座に開店・経営するなど、大変興味深い取り組みをされています。
これは、地域の農・食を加工・流通させることで、物流を生み出した物流企業のビジネスモデルですが、皆さんの起点からはどのように考えることができるでしょうか。不確実で複雑な世の中で発展しつづける農業経営として、単なる生産・出荷ではない、利益構造から変革を起こしていく必要性があります。新たなビジネスモデル思考術を一緒に実践していきましょう。
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矢萩大輔 ヤハギダイスケ
(有)人事・労務
代表取締役
大手ゼネコン勤務後、1995年に社会保険労務士として都内最年少で開業。起業支援ポータルサイト「ドリームゲート」アドバイザーとして新規就農にも相談に乗っている。農業を通したリーダーシップ研修の場として自社農園「アルパカファーム」を運営。八戸農業ビジネスナイトセミナーや、FM東京「あぐりずむ」の出演プロデュースなども。著書『脱家族経営!若者に魅力ある農業経営のレシピを教えます。』ほか。
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