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今年の市場相場を読む

秋に収穫期を迎える野菜類 カンショ/サトイモ/ナガイモ/カボチャ


サトイモ 代表的な冬場の国民食。課題は機械化や品種の改良

【概況】
東京市場のサトイモは、10年前より3割近く減ったが単価は17%程度高くなった。9月から急増して年末まで増え続ける。冬場の煮イモである。東京市場における主要産地は埼玉が45%で1位、千葉が29%で続く。07年当時は入荷量の14%が中国産だったが、いまや3%程度。17年における生鮮品輸入量は約4000t、そのうち東京市場に入荷するのはわずか6%だ。水田の後作で新規導入されたものも、各地から少しずつ出てきた。
【背景】
10年間で3割近くも入荷が減るという現象はただ事ではない。この数字だけならサトイモは衰退品か、とも見えるが、一方では消費者はサトイモ好きである。芋煮会の類は各地にあり、煮物系の総菜の中でも、サトイモは多用されている。国産は地場需要が強くなってあまり広域流通しなくなり、生鮮ではなく皮むきされて水煮したものや、脱気包装、あるいはすでに総菜加工されたものなど中国産の「サトイモ加工品」は4万~5万tはあるといわれる。
【今後の対応】
いま、輸入品が多い業務加工用野菜を国産に転換していこうという動きが活発化している。しかしキャベツや長ネギのように、総数が大きい品目ではないために、契約的取引に結び付きにくく、また生産のための労力、ノウハウも必要で、サトイモの国内生産はなかなか増えない。国産と輸入品との明確な品質格差はなく、業務加工需要者は手軽に必要量だけ注文するだけで済む輸入品を重用する。国産拡大には機械化、品種改良など生産構造改革が必要だ。

ナガイモ 3年続けて減少して高騰。青森の輸出戦略の影響か

【概況】
東京市場のナガイモは、10年間で2割の入荷減、その一方で単価は07年対17年では88%も高くなった。17年については天候災害などの要因もあるが、そもそも、ナガイモは17年の入荷量は前年より14%減って12%高、16年は前年より12%減って17%高と、3年続けて減少して高騰するパターンを継続してきている。そのため07年と15年を比べると入荷量は8%減程度にとどまる。なお18年の入荷量は17年よりかなり増えている。
【背景】
過去3年減り続けているのは、異常に増えた天候災害の影響があるのか。しかし、主産地は掘り取り作業などが大幅に機械化されて、かつての重労働感は減っている。あまりにも不自然だ。国内流通量が減少して高騰しているという状況は、東京市場では73%の断然トップの青森の輸出拡大戦略が、13年に定められたことと無関係ではないだろう。あまりにも国内出荷を絞ったために、ついに17年には年間平均単価が463円と史上最高値となったのだ。

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