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イベントレポート

花巻子実コーン組合が収穫実演会を開催


「組合がどんな活動をしているのか、
どんなトウモロコシを作っているのか、機械で刈るとどうやって粒だけが機械内部のタンクに入るのか、ぜひ皆さんの目で確かめてほしい。
子実トウモロコシは実需側の要望でHMSC加工して供給しているが、その分単価が上がる。ただ、非常に手間がかかるため、いかに人件費を減らし、より完璧な機械体系にしてコストを抑えるかが鍵だ」
種子を販売しているパイオニアエコサイエンス(株)の白戸洋一氏は今年の取り組みなどを振り返った。
「花巻子実コーン組合ではP1690という品種を使用している。今年は播種が5月25日、トウモロコシの雌しべの絹糸(けんし)が出たのが8月1日前後だった。トウモロコシは実が完熟し、水分が30%を切ってから収穫する。今日、この圃場のトウモロコシの水分を計ったところ22.2%だった。これをコンバインで刈って収穫し、さらに米麦や大豆などの乾燥機で乾燥させ、水分を14%まで下げて出荷する。
今年は、春先に雨が多く、夏は干ばつで子実トウモロコシには非常に厳しい年だったが、花巻子実コーン組合の肥培管理の技術が高く、立派なトウモロコシができている」
盛川氏は、機械による収穫実演を始める前に、参加者が圃場に入って自らの手で子実トウモロコシを収穫する体験をしようと提案した。
「自分でトウモロコシをもぎ、皮をはぎ取って、半分にポキっと折って、実が簡単にほぐれるというのを体験してほしい。思ったより簡単なのか、難しいのか、その加減を体験してもらって、機械であれば、こんなに簡単に速くできるというのを実感してみてほしい」
機械が果たす機能を事前に身を持って理解できるという仕掛けだ。来場者たちは、実際に自分で1本もぎ取り、手作業で実を軸から落としていった。体験した人たちからは、「こういう体験は面白い」「子実が固いのがよくわかる」という声が聞かれた。
続いて、ヤンマーアグリジャパン(株)、(株)みちのくクボタ、日本ニューホランド(株)の3社より、それぞれコンバインの説明があった。いずれもいかに実を落とさずに刈取りできるか、それぞれのヘッダーの特徴が解説された。
収穫実演では各社が圃場を1往復、コンバインを走らせて子実トウモロコシを収穫し、オーガからの排出作業までを見学した。来場者たちは機械のスピードを感じながら一斉にカメラを向けて撮影した。また、コンバインが走った後の圃場の茎葉の状態を歩いて確かめたり、茎葉と分別されてタンクに貯まった子実トウモロコシの質などを手に取って確かめたりした。

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