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講演後の意見交換会では、来場者から講師たちへの質問や意見が相次いだ。
「山形の取り組みは有機作物と無添加加工食品なのか」「美食革命とは贅沢な食事のことなのか」といった本質的な取り組みについて誤解が生じる一幕もあった。また、「山形では実際に水田を畑地化した例があるのか」という質問では、今年までの実績はないが、来年、実践する予定の生産者がいるという回答があった。
「実際に作物を使う実需者の意見も取り入れてはどうか」など、活動の趣旨を理解している意見が挙がるなど、関心の高さがうかがえた。
今回は、長野と山形が互いの活動を知る良い機会となった。
山形の若手生産者らが岩手県で子実トウモロコシ収穫実演会を視察
10月23日に岩手県花巻市の盛川農場で開催された子実トウモロコシ収穫実演会に、叶野幸喜氏、高田庄平氏をはじめとした山形の若手生産者6人と前掲の中坪氏が視察した。
7人が視察することになったきっかけは、9月27日に庄内スマート・テロワール定例会議で、昆吉則が水田の播種床準備作業を高速化するための無代かきの畑作技術体系と、その結果、輪作の取り組みに適した子実トウモロコシの実践事例を紹介するのを聞いたことにある。
実演会では、各機械メーカーの説明を聞きながら、子実トウモロコシがコンバインで収穫される様子を視察した。また、盛川農場の乾燥調製施設で、粗選機で異物を取り除く作業や乾燥調製の作業、花巻子実コーン組合の施設で、コーンを粉砕してフレコンに入れるなど、サイレージ化する作業を視察した。
視察後は、盛川農場の盛川周祐氏を囲み、畑作の技術体系やそのための機械、経営の考え方などを学ぶ機会を得た。
この視察を機に、来年、この日視察したメンバーの一人が機械メーカーなどの協力を得て水田を畑地化する予定だ。 (平井ゆか)
中田康雄の気づき
【農村に保育と加工場をつくり女性が働く場をつくる】
10月末の日経新聞にこのような記事が掲載された。
「働く意欲の高い『潜在保育士』は5.6万人。資格を持ちながら保育士として働いていない人たちへの調査結果を踏まえ、野村総合研究所がこんな推計をまとめた。就労が実現すれば、16.9万人の子どもを預かることができる計算になるという。潜在保育士の就労は待機児童解消の有効な対策になりそうだ」
保育士資格保持者は118万人。そのうちなんと76万人が保育士として勤務していない潜在保育士だ(保育士等に関する関係資料?厚生労働省2015年10月)。このうち47万人は保育士以外の職業に就業していると推計される。
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