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土門「辛」聞

農水省課長とのやりとりで垣間見た統計部の深刻な病巣

前月号で統計部の「作況調査」が、「歩留まりを考慮しない欠陥調査」と厳しく批判しておいた。 さっそく農水省が動き始めた。省内上層部から「問題指摘はしっかり受けとめた。見直すよう統計部に指示しておいたよ」とのメッセージが届いた。
生産流通消費統計課もその方向で動くものと思い、窪田修課長に電話取材したところ、思わぬ反応が戻ってきた。いきなり記事のミスをあげつらってきたのだ。それも重箱の隅をほじくるような些細なものだった。それだけではない。虚偽文書まで示して記事の内容を否定しようとしてきた。
取材中、親切心で「省内上層部は見直しの方向だよ」とシグナルを送っても、「聞いたことはない」と言い放つ有様。それならばターボチャージャーをかけて追及することにした。
俎上に上げたのは筆者を騙そうとした虚偽文書。その矛盾点を執拗に追及したら、答えに窮してしまい、取材途中にもかかわらず、電話を一方的に切ってきた。農水省のガン、統計部が抱える深刻な病巣を白日の下に晒してみたい。

記事の粗探しは荒っぽすぎた

窪田課長への電話取材は11月10日。11月号のコピーが生産流通消費統計課にも渡っていると思い、記事の感想を聞かせてもらうことが半分、着弾状況の確認が半分という目的で電話してみたのだ。着弾状況と表現したのは、記事で指摘した問題点について見直しに取り組む意思があるかどうかを探るのが目的と説明しておこう。
省内上層部は、作況調査の見直しを求める方向で意思統一している。窪田課長が抵抗するというのは、彼の部下が見直しに反対していて、窪田課長はそれに乗ったという図式と読み取った。窪田課長が、そういうスタンスを決めたとしたら、部下との軋轢を避けたかったというダメ公務員の定番コースだ。

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