ナビゲーションを飛ばす



記事閲覧

  • このエントリーをはてなブックマークに追加はてな
  • mixiチェック

今年の市場相場を読む

秋から冬に向かう重量野菜の動向 ハクサイ/ダイコン/ニンジン/キャベツ


ダイコン 9月まで高値基調推移。冬の需要期目指す作型増える

【概況】
東京市場のダイコンは、今年は年明けから入荷減の単価高が続く。春に一時安値があったが、不需要期の夏場にもやや入荷減程度でも100円を切らない相場が続いた。ようやく10月になってやや高ながらも平年並みに戻った後、11月に入ると、青森の抑制型も多い上に関東産地も増えて単価は落ちている。10月の価格が夏場以降の高値に引っ張られるように、前年の3割高だったために、各産地も出荷前倒しの傾向にある。
【背景】
秋から冬にかけて、最近とくにダイコンが人気である。秋のサンマ漁の豊凶が話題になることが多い昨今、付随してダイコンおろしにも必需感が出てきた。なんといっても、コンビニでの扱いがきっかけで、おでんとくにダイコン人気が沸騰気味だ。本来なら11月には千葉、神奈川など関東産地に切り替わるが、昨年11月には青森産がその前年の3.4倍もの出荷増だった。夏秋期の残量ではなく、明らかにダイコン本番の冬季を狙った抑制の作型だ。
【今後の対応】
この冬に向けて関東産地はやや暖冬気味を予想されてはいるものの、適度の雨量もあり日照も戻りつつある。今後は、雪が遅れている青森からの残量出荷もあり、安値傾向はあるものの数量は問題なく推移するだろう。ダイコンは地域内では、地場野菜として注目されつつあり、小売店頭では用途別のメニュー提案が再度必要になっている。煮上がりが早く柔らかい現在の青首系の需要に、煮物用、薬味用、漬物用などのバラエティーを加えたい。

ニンジン 主産地8割でも入荷先は46。冬場は千葉産中心に安定

【概況】
東京市場のニンジンは、過去10年ほぼ変わらない入荷数量である。ただし、月別や産地別でみると、入荷は安定していない。今年は、春に徳島産などが入荷減で200円前後と高く、5月に千葉産の開始が早く出荷増で下げたものの、以降夏場には、千葉産の切り上がりと北海道産も不足気味で相場は前年の2倍程度まで上げた。この品薄・高値傾向は需要期の10月にも変わらず、11月上旬には若干入荷増でも7割の高値だ。
【背景】
東京市場にニンジンを出荷する産地は、千葉、北海道、徳島で8割を占めるとはいえ、国内の39都道府県、輸入7カ国にものぼる。それだけ数量確保が必要な需要構造だともいえる。国内産の不安定感から、輸入量は生鮮用だけでもほぼ東京市場1年分と同量9万t近い。ちなみに輸入されているニンジンジュースは年間約4万t(生果換算7万t)。ニンジンの輸入量は少なくとも15万t前後。その国産化も重要だが、国内向けの生産増が先決だ。

関連記事

powered by weblio