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人生・農業リセット再出発

虚をつく発想の成功術


焼き鳥など立ち呑みスタイルはあるが、“立ち食いレストラン”は無い。予約不要で気軽、客が好みの肉の量を1g単位で指定、その場で切り分けてプロが炭火でレア気味に焼き上げてくれるオーダーカット方式は大ヒットする。サーロインステーキが1gあたり8.2円、300gの厚切りが2,460円と安い! 立ち食いだから回転率が高い。人件費抑制のため、50代以上のコック経験者を短時間勤務で多く雇用しているのも特徴。ステーキのみ専門店だからオペレーションがシンプルで、覚えることが少ないことも高齢者に有利だ。利用金額ではなく、ステーキのグラム数を加算する「肉マイレージカード」で客の囲い込みをする。
2017年に米国一号店がニューヨークにオープンし、ステーキの本場で“J(Japanese)-Style”の流行語を誕生させる。
欧米でもパブ立ち呑みはあるが「立ち食い」が受け入れられるかは未知数だし、チップ制廃止、グラム単位の提供は現地に合わないと誰もが高をくくった。だがそれは日本から来たユニークな店であることを強調するだけの大胆な初期イメージ戦略だった。報道陣が詰めかけて、米国人のステーキ立ち食い姿の衝撃的映像で注目度が一気に高まり、行列ができる人気店になる。すかさず立ち食いを無くして、全店舗が着席、チップ有、オンスで量り売り、予約受付と現地風に大変化させる。ニューヨークのステーキ有名店だとワインやデザートを含むと1人13,000円が相場だが、いきなりステーキは2,000円でも十分楽しめる。
飲食業の原価率は3割、いきなりステーキは5割を超えているが、客回転の速さと利益率の高いワイン、日本酒人気にも目をつけて収益増。大戸屋やラーメンの一風堂も高人気で、日系レストランはオシャレな若者が集う場としてブランド力を日々強めている。そして僅か1年で、2018年10月10日、ペッパーフードサービスが米国ナスダックに日系外食初の上場を果たした。
さて、常識の“虚をつく”ようなアイディア……、あなたの発想は如何であろうか。

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