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新・農業経営者ルポ

専業農家仲間の未来のために、集落営農をあえて担う

1作1000万円に目標設定 商品価値の高い作物を追求

「自分なりに有機農法で美味しいコメを作って自主販売し、1200~1300万円を売り上げていたこともありました。しかしいったん台風にやられると、とたんに味が落ち、お客さんが離れてしまう。毎年お客さんを開拓しなければならないようでは長続きしません」といってもコメは作り続ける。「連作障害を防ぐために植える」という感覚だ。そして、「ヒノヒカリ」を作り、エコファーマー認証、残留農薬証明といった一通りの「安全・安心」は押さえている。 さらに松隈さんが着目したのは餅米と酒米だ。酒米については地元の蔵元、天山酒造との契約で「山田錦」を栽培。西海134号と松隈ファームの山田錦だけを使用した純米酒「岩の蔵」が発売されている。

 麦についても四国の「もち麦」を栽培。コメ・麦ともに少しでも商品価値の高いものを作るよう務めてきた。

 高田町の専業農家4軒で2001年から始めたのはブルーベリーだ。「町中は市の財源できれいになる一方、農村には下水処理場や廃棄物処分場が押しつけられる。そんな中、農家で人を雇うにあたって、なんとかイメージアップを図りたい。例えば地元の女性が活躍できるような作物を、と知恵を絞った結果、たどり着いたのがブルーベリーです」

 一昨年からはカルビーポテトとの契約によるジャガイモをスタート。

「まず台風シーズンを避けられますし、農機や施設への投資が大きいため、誰でも参入できるというわけではありません。だからこそ専業農家にはチャンスです。価格についても、安いけれども安定はしています。国際価格との差もそれほどなく、将来性もあると見ています。反収を上げるのも大切ですが、経費を引いていくら残るかに注目すると、ブルーベリーよりも割がいいんですよ」 どんな作物についても目標としている売上がある。

「1作当たり1000万円」 その根拠は?

「キリがいいというのもありますが(笑)ジャガイモで1000万円は7haに当たります。それ以上作ると掘り取りが間に合わず、次の作物であるコメに支障をきたす。コメもあまり作ると、麦の植え付けに響く……といった具合に、次の作物に迷惑をかけない数字の目安が1000万円なんです」 麦は無理にせよ、コメではすでに達成済み。ジャガイモは2年目で650万円程度となっており、3年目には1000万円に乗せる見込みだ。

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