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【江刺の稲】
イタリアを合わせ鏡にすべき日本農業
- 『農業経営者』編集長 農業技術通信社 代表取締役社長 昆吉則
- 第271回 2019年01月07日
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今回のEIMAに参加しての齊藤、波多野両氏の座談会でお二人が口をそろえて言うことは、「プラウの復権」であり、「トラクタ及び作業機大型化への懐疑」だ。
それは除草剤だけでは解決できない雑草の問題、あるいはこれまでの農業の在り方に対する反省からである。とはいえ、トラクタ及び作業機の大型化は進んでいる。それは日本でも同様なことだが、EU諸国の中では農業経営サイズや使用機械が比較的小さい国であるイタリアでも同じことのようである。
それとイタリアあるいはEIMAに行って僕が強く感じたのは、元気で堂々としたイタリア農業の姿だ。EIMAに来る家族連れや若いカップル、それに中学生か高校生と思われる若者たち。日本の農業展示会ではあまり見ないような光景がそこにあった。農家たちが、そして若者たちが農業機械の展示会で明日を夢見ているように僕には見えたのである。そして、汽車の車窓から見たイタリアの農地は農家の丁寧な仕事ぶりが見えた。
それは除草剤だけでは解決できない雑草の問題、あるいはこれまでの農業の在り方に対する反省からである。とはいえ、トラクタ及び作業機の大型化は進んでいる。それは日本でも同様なことだが、EU諸国の中では農業経営サイズや使用機械が比較的小さい国であるイタリアでも同じことのようである。
それとイタリアあるいはEIMAに行って僕が強く感じたのは、元気で堂々としたイタリア農業の姿だ。EIMAに来る家族連れや若いカップル、それに中学生か高校生と思われる若者たち。日本の農業展示会ではあまり見ないような光景がそこにあった。農家たちが、そして若者たちが農業機械の展示会で明日を夢見ているように僕には見えたのである。そして、汽車の車窓から見たイタリアの農地は農家の丁寧な仕事ぶりが見えた。
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昆吉則 コンキチノリ
『農業経営者』編集長
農業技術通信社 代表取締役社長
1949年神奈川県生まれ。1984年農業全般をテーマとする編集プロダクション「農業技術通信社」を創業。1993年『農業経営者』創刊。「農業は食べる人のためにある」という理念のもと、農産物のエンドユーザー=消費者のためになる農業技術・商品・経営の情報を発信している。2006年より内閣府規制改革会議農業専門委員。
江刺の稲
「江刺の稲」とは、用排水路に手刺しされ、そのまま育った稲。全く管理されていないこの稲が、手をかけて育てた畦の内側の稲より立派な成長を見せている。「江刺の稲」の存在は、我々に何を教えるのか。土と自然の不思議から農業と経営の可能性を考えたい。
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