ナビゲーションを飛ばす



記事閲覧

  • このエントリーをはてなブックマークに追加はてな
  • mixiチェック

スマート・テロワール通信

「庄内スマート・テロワール」豊穣感謝祭開催 見えてきた地域住民に選ばれる加工品のあり方

山形大学農学部主催「庄内スマート・テロワール」豊穣感謝祭が2018年11月27日、山形県鶴岡市内で開催された。
大学関係者をはじめ、生産者、加工業者、小売業者、(一社)山形県農業会議、鶴岡市および庄内の地域住民が参加して、「地域ブランドのおいしい加工食品の開発と地産地消の推進に向けて」をテーマに、講演とパネルディスカッション、試食会が行なわれた。

畜肉加工品の常時販売が本格化

冒頭の挨拶で、副学長の安田弘法氏は「松尾雅彦氏の夢を共有し、是非とも成功させたい」と述べた。
教授の浦川修司氏は、実証プロジェクトの活動報告のなかで、畜肉加工品の常時販売を始めたことを発表した。原料となる国産飼料で肥育した豚は、大学からのみ供給していたが、今後、鶴岡市内の養豚業者も参画することを伝えた。なお、ジャガイモと大豆、小麦の加工品の開発も進行中だ。

地産地消を推進するには

地産地消の推進については、さまざまな形で論じられた。長野大学環境ツーリズム学部教授の古田睦美氏は、長野県における消費の実態調査結果と、食を通じた地域活性化の事例を紹介し、地産地消(地消地産)を進めるには、住民が地元産を選択しやすい状況をつくることが大切だと語った。
山形大学農学部助教の桒原良樹氏は、「庄内地域における加工品の消費動向」として市場調査の結果を報告した。桒原氏は、注目すべき点は普段購入している加工品の原料がどこの産地のものか認識していない人が多いという点で、これを踏まえて商品を訴求していくことが(地産地消の促進に)有効だと伝えた。

関連記事

powered by weblio