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スマート・テロワール通信

「庄内スマート・テロワール」豊穣感謝祭開催 見えてきた地域住民に選ばれる加工品のあり方


パネルディスカッションには、4つの農産物ごとに編成されたチームMD(マーチャンダイジング)のメンバーとして協力している加工業や小売業の経営陣らが参加し、加工品の開発や地産地消への考えを述べた。その一人、地元スーパーのト一屋取締役社長の荒木洋一氏は、加工品の原料が規格外品ではないと知ったときの驚きを語り、「我々は、(単に)地元のものだから売るわけではない。お客様にとって価値があるものを売る」と述べた。また、常時販売を始めた畜肉加工品の売れ行きが良い理由として、東北ハムがいい商品をつくり、大学生が試食販売会などで説明しているためだろうと考えを述べた。

美味しいと喜ばれた厳選素材の加工品の試食会

試食会では、大学付属農場や月山山ろくで収穫された大豆などの加工品や、さまざまな料理にアレンジされて提供された。
食に興味があって参加したという鶴岡市内在住の50代の女性は、「こんな美味しいお豆腐ができるんだと思った。大豆の香りがする」と驚いた様子で話した。
大豆のチームMDの山形大学農学部助教の中坪あゆみ氏は、「スマート・テロワールは『美食』を目指している。豆腐やみそは、収穫された大豆のなかでも、とくに品質が優れているものを厳選して加工している。これが私たちの目指す美食です」と述べた。 (平井ゆか)

中田康雄の気づき

【地域住民の消費に対する意識をどう変えるか】

庄内スマート・テロワールの実証が生産、加工、販売へと川下に進むにつれ、地域住民にどう地産地消を訴求していくかという命題が浮かび上がった。今回の豊穣感謝祭で議論されたテーマでもある。
何より、地域住民が欲しいと思う商品を提供することが肝心だ。地域住民が欲しい商品とはどんなものだろうか。

【厳選素材を使用する意義】

ひとつは、「美味しい」商品である。「美味しい」の基準はさまざまだが、何より原料となる農産物の品質が加工品の品質を左右する。そのため、厳選した高品質の原材料を使った製品が求められる。
もうひとつは、安価であること。そして興味深いことにこの安価であることの条件として原材料の品質水準が高いことが求められる。
農産物の品質が悪いと、加工品製造において原料の歩留まりが悪くなりコストが上がってしまう。反対に、農産物の品質が高いと、加工品製造においてロスが減り、結果的に生産コストは下がるというわけだ。

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