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【イベントレポート】
日本における収益性の高い温室ビジネス イノベーション・技術・研修の最新動向
- 紀平真理子
- 2019年01月07日
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近年、日本でオランダといえば最先端農業の象徴であり、農産物輸出国として多くの注目を集めている。オランダ大使館主催の日蘭園芸セミナーでは、オランダ3名、日本3名のプレゼンターが施設園芸でのイノベーションやAI(人工知能)、ロボティックス等変わりゆく技術を世界や日本における課題解決方法を交えて意見を述べた。
オランダの施設園芸というと、環境制御技術やロボティックスを駆使するという技術的な面のイメージが強い。しかし、セミナーではあくまでも生産者の植物に対する知識が施設園芸でも不可欠だと説明された。(株)デルフィージャパン代表取締役社長のアード・ファン・デン・ベルグ氏の言葉に集約されている。
「健康的な食を作るのは技術や設備ではなく植物で、知識が収量のアップにつながる。『グリーンフィンガー』(注:高度な農業の知識や専門技術を備え、植物を栽培する才能)を持つ生産者は、環境を最適に管理するとともに、植物本来の特性と可能性を最大限に活用して利益を生み出す」
セミナーを通じて、プレゼンターから挙げられた今後の園芸界のキーワードは大きく以下の3つだった。
まずは、オランダ農業で重視されているイノベーションだ。オランダ農業・自然・食品品質省種苗繁殖材上席政策調整官のマリーン・ヴァルスター氏は次のように述べた。
オランダの施設園芸というと、環境制御技術やロボティックスを駆使するという技術的な面のイメージが強い。しかし、セミナーではあくまでも生産者の植物に対する知識が施設園芸でも不可欠だと説明された。(株)デルフィージャパン代表取締役社長のアード・ファン・デン・ベルグ氏の言葉に集約されている。
「健康的な食を作るのは技術や設備ではなく植物で、知識が収量のアップにつながる。『グリーンフィンガー』(注:高度な農業の知識や専門技術を備え、植物を栽培する才能)を持つ生産者は、環境を最適に管理するとともに、植物本来の特性と可能性を最大限に活用して利益を生み出す」
セミナーを通じて、プレゼンターから挙げられた今後の園芸界のキーワードは大きく以下の3つだった。
国や役割を越えて起こすイノベーション
まずは、オランダ農業で重視されているイノベーションだ。オランダ農業・自然・食品品質省種苗繁殖材上席政策調整官のマリーン・ヴァルスター氏は次のように述べた。
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紀平真理子 キヒラマリコ
1985年、愛知県生まれ。2011年、オランダへ移住し、食や農業に関するリサーチ、本誌や馬鈴薯専門誌『ポテカル』への寄稿を開始。2016年、オランダVan Hall Larenstein University of Applied Sciences農村開発コミュニケーション修士卒業。同年10月に帰国し、農業関連記事執筆やイベントコーディネート、海外資材導入コーディネート、研修・トレーニング、その他農業関連事業サポートを行なうmaru communicateを立ち上げる。今年9月、世界の離乳食をテーマにした『FOOD&BABY 世界の赤ちゃんとたべもの』を発行。食の6次産業化プロデューサーレベル3認定、日本政策金融公庫農業経営アドバイザー試験合格。
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