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イベントレポート

日本における収益性の高い温室ビジネス イノベーション・技術・研修の最新動向

ワーヘニンゲン大学研究センター施設園芸技術部門 科学研究チームリーダー シルケ・ヘミング氏 (株)サラダボウル代表 田中進氏 (株)デルフィージャパン代表取締役社長  アード・ファン・デン・ベルグ氏 トミタテクノロジー(株)代表取締役社長 富田啓明氏 オランダ農業・自然・食品品質省種苗繁殖材上席政策調整官 マリーン・ヴァルスター氏 日本施設園芸協会会長 鈴木秀典氏
近年、日本でオランダといえば最先端農業の象徴であり、農産物輸出国として多くの注目を集めている。オランダ大使館主催の日蘭園芸セミナーでは、オランダ3名、日本3名のプレゼンターが施設園芸でのイノベーションやAI(人工知能)、ロボティックス等変わりゆく技術を世界や日本における課題解決方法を交えて意見を述べた。
オランダの施設園芸というと、環境制御技術やロボティックスを駆使するという技術的な面のイメージが強い。しかし、セミナーではあくまでも生産者の植物に対する知識が施設園芸でも不可欠だと説明された。(株)デルフィージャパン代表取締役社長のアード・ファン・デン・ベルグ氏の言葉に集約されている。
「健康的な食を作るのは技術や設備ではなく植物で、知識が収量のアップにつながる。『グリーンフィンガー』(注:高度な農業の知識や専門技術を備え、植物を栽培する才能)を持つ生産者は、環境を最適に管理するとともに、植物本来の特性と可能性を最大限に活用して利益を生み出す」
セミナーを通じて、プレゼンターから挙げられた今後の園芸界のキーワードは大きく以下の3つだった。

国や役割を越えて起こすイノベーション

まずは、オランダ農業で重視されているイノベーションだ。オランダ農業・自然・食品品質省種苗繁殖材上席政策調整官のマリーン・ヴァルスター氏は次のように述べた。

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