ナビゲーションを飛ばす



記事閲覧

  • このエントリーをはてなブックマークに追加はてな
  • mixiチェック

イベントレポート

農村経営研究会2018年第3回定例会「やさいバス―食でつなぐ“おいしい”流通サービス」

農村経営研究会は2018年11月14日、都内で定例会を開催した。今回は、やさいバス(株)の長谷川晃央氏を講師に迎え、地域物流について議論した。
社名と同じ「やさいバス」は、地域のなかで生産者と実需者を結ぶ野菜の共同配送の仕組みで、現在、静岡で展開されている。やさいバスは、一見、安くて早い地域物流だが、地域の生産者と実需者にとっては、それ以上の意義があることがわかった。

少量多品目の野菜を安く鮮度良く届ける

やさいバス(株)は、野菜のBtoBの取引における商流と物流のサービスを提供している。
商流のサービスとしては、インターネット上でBtoB取引ができる仕組みを提供している。インターネット通販サイトのように、生産者は野菜を出品し、実需者は必要な野菜を選んで注文する。このサービスは、お互いに受注業務の手間を減らすことができ、しかもスマホで手軽に操作できるというメリットがある。
物流のサービスとしては、冷蔵トラックで共同配送する仕組みを提供している。冷蔵トラックは、あらかじめ地域内に設けられたいくつかの拠点を巡りながら野菜を配送する。従来の共同配送と異なるのは、生産者は一番近い集出荷場まで野菜を持っていき、実需者は一番近い拠点まで取りに行くという点だ。また、拠点の数や場所はニーズに応じて変えられるという柔軟さも特徴である。1拠点1日当たり20ケース以上という条件を満たせば採算が合うので、毎月、ニーズに応じて拠点の数や場所が調整されている。

関連記事

powered by weblio