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新・農業経営者ルポ

逃げずに前向きに繊細さを加味しながら挑んだ大規模経営


最後に、これは恩人とは違うが、いまの石原にとって必要不可欠だったのが父の守だ。亡くなるときまで野心に満ちていたという彼の行動がなければ、この規模もその後の馬鈴薯を中心とした経営もあり得なかった。
石原は、守の大胆な部分と、錠次とともに志向した繊細な部分とを表裏一体で意識しながら経営してきた。息子たちに仕事は残せたと最後に語ったその目には充実感のようなものが漂っていた。これを引き継ぐのは良紀と和将の兄弟だ。親の背中を見て育ってきた彼らはこの先、どんな歴史を刻んでいくのだろう。 (文中敬称略)

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