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最後に、これは恩人とは違うが、いまの石原にとって必要不可欠だったのが父の守だ。亡くなるときまで野心に満ちていたという彼の行動がなければ、この規模もその後の馬鈴薯を中心とした経営もあり得なかった。
石原は、守の大胆な部分と、錠次とともに志向した繊細な部分とを表裏一体で意識しながら経営してきた。息子たちに仕事は残せたと最後に語ったその目には充実感のようなものが漂っていた。これを引き継ぐのは良紀と和将の兄弟だ。親の背中を見て育ってきた彼らはこの先、どんな歴史を刻んでいくのだろう。 (文中敬称略)
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石原新太郎 イシハラシンタロウ
代表取締役
(有)石原農場
1957年、北海道女満別町(現・大空町)生まれ。高校卒業後、就農。26歳で経営者になる。2001年、(有)石原農場を設立し、代表取締役に就く。現在の経営面積は約130haで、秋小麦を43ha、春小麦を17ha、馬鈴薯を35.4ha、てん菜を24.5ha、小豆を6.8haと作付けする。身内以外の従業員はおらず、石原の弟、子息2人、妻の計5人で構成している。年商1億5,000万円(2017年)。
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