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カットしたら切り口をすぐに消毒するために、溶液に10~20分浸けて、なるべく早く乾燥させる。
そのときカットした種芋は10kgずつコンテナに入れる。10kgだと軽いので、溶液に浸けるのも、溶液を切るのも楽で、なによりも種芋は太陽に当たりやすくなる。
種芋を10kgずつコンテナに切り口を上にして並べて干す。そのコンテナを2段、3段と重ねる。この10kgずつのコンテナは光を通すので早く乾くそうだ。
種の健康的な干し方は普通の天候で3日だという。3日で切り口が平らで縁が少しへこむ状態、いわゆるキュアリング状態となる。これが発芽に良い健康な種芋の状態だ。
種はずっと置いておくと、しぼんでしまう。しぼむ前に蒔くことが大切だが、天候でそうもいかないときがある。その場合も良い状態を保つことが大切。
雨などで蒔く時期が遅くなる場合は、ブルーシートを掛けて、光が当たらないようにして乾燥を抑える。ただし、その場合通気性は必ず良くする必要があるそうだ。
(次号に続く)
高松 求氏
1930年、茨城県生まれ。茨城県を代表する農業経営者として多くの人々に影響を与えている。69年竹林で林野庁賞、77年落花生で農林水産大臣賞、98年「土の力を引き出す米づくり、豚の心を読んだ飼養技術、地域の教育を重視した近隣の子供たちへの竹林の開放などユニークな活動」を理由に山崎記念農業賞を受賞。現在も、指導者として若い経営者たちや業界人、研究者にヒントを与え続けている。著書『図解60才からの水田作業便利帳』、関連図書『農業をやろうよ』(坂口和彦著)、『家庭菜園の実際』(大井上康著)。
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