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山口市産子実トウモロコシ地産地消への挑戦

2019年度の収量向上へ向けて

2018年に初めての子実トウモロコシ生産・出荷を終えた山口市の生産者たち。専門家による生産者への見解は厳しいものであった。今後、市内生産者の考え方や姿勢はどのように変化していくのだろう。
2018年12月18日に「山口市子実トウモロコシ生産者会議」が開かれた。山口市の子実トウモロコシ生産における、今年度の総括と来年度へ向けた情報共有が目的だ。
参加者は、今年度栽培を行なった市内生産者6名と、来年度から参画予定の農業生産法人(株)あぐりんくから2名、加えて県や市の職員と、パイオニアエコサイエンス(株)の大畑親一氏であった(筆者も参加)。
本会議は、今年度の栽培指導に当たった大畑氏による、現状分析とアドバイスを中心に進行した。今回は、この大畑氏の指導内容に焦点を当て、「山口市子実トウモロコシ生産者会議」の概要を紹介したい。
大畑氏は山口市の生産状況に対し、会議の事前打ち合わせの段階から危機感を持っていた。
「この1年間、山口市の子実トウモロコシ栽培を見てきたが、やはり生産者たちに危惧を感じた。具体的には、堆肥の散布量が指定した量より少なかったり、除草剤散布の期日を守らなかったり、といったところである。収量の増大と効率化を図るため、指導を徹底していきたい」(大畑氏)
大畑氏が危惧するにも理由がある。今年度の全体作付面積は335a(実際に収穫できたのは288a)だったが、全体の収穫量は約9020kg(乾物率は87%)で、10a当たりの収量は平均310kg程度と、低かった。
この状況に対し、大畑氏からは大きく分けて4つの収量向上対策が示された。(1)圃場選択と水はけ、(2)堆肥と化学肥料の効果的利用、(3)除草剤の活用とタイミング、(4)ロータリー耕の問題点と播種である。各アドバイスをそれぞれ見ていこう。

1 排水性:圃場選択と水はけ改良

山口市の子実トウモロコシ生産は、一部を除いて、水田の畑作転換・利用を目的のひとつとしている。水田は、漏水を防ぐような土壌構造になっており、水田から転換された圃場は、そもそも水はけが悪い。
しかしながら、トウモロコシは湿害に弱い作物であり、収穫量増大を目指すためには、圃場の選択と水はけの改良が重要となってくる。もし選択肢があるのであれば、比較的水はけのよい圃場を選ぶべきだろう、と大畑氏は語った。

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