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今年の市場相場を読む

輸入が目立って増えた生鮮野菜 ネギ/ブロッコリー/アスパラガス/サヤエンドウ

2018年の生鮮野菜の輸入量が、100万t前後となることが確定的となった。この10年のなかでは、国産野菜の不作で輸入が急増した12年の94.8万tを大きく上回りそうだ。18年は、産地の高齢化や、天候不順によって、国産の出回りが不安定化し、加工業務用需要者などが、恒常的に輸入生鮮野菜を手当てする動きが強まっているようだ。3月には、年度末で需要が高まって単月として13年ぶりの高水準となる13万tを記録。7月以降も北日本の長雨で夏秋野菜が不作。国産の供給強化などで一時、輸入割合が減っていた品目でも増加したものもある。
生鮮野菜の輸入量が少なかった15年と対比してみる。

ネギ 輸入全盛期の数量に迫る 市場出荷への対応が先決に

【概況】
18年のネギの輸入量は約6万7000tで、15年と比べる18%の増加となった。生鮮野菜全体の増加は約20%で、ほぼ同じ。東京市場の入荷動向では、18年対15年では入荷は7%減っている一方、単価は18%も高い。産地別にみると、中国はかつて1割以上のシェアがあったが、現在では5%程度。輸入総量が増えた割には、東京市場への入荷が少なくなったのは、大口需要者を中心に商社からの直接流通が増えたため。
【背景】
ネギは05年あたりから輸入品が7万tを超えていた時代があったが、当時は東京市場にも輸入量の1割近い数量が入荷していたものだ。その後は、国内産地も需要に対する供給を意識して全国的に増反傾向となり、18年現在ではネギは国内39都道府県から入荷するようになった。その一方で、総菜や業務用原材料など加工需要が大きく増え、より安定供給が求められるようになってきたものの、露地栽培中心のネギは頻繁に気象災害を被ることになる。
【今後の対応】
いまカット野菜業者は大型化傾向にある。小売店向けのカット野菜も増えてはいるが、大部分は業務用に対応している。大口の需要者は特に年間契約も多く、カット業者はなるべく原料調達のリスクは負いたくない。そのため、カット業者にいつ行っても、冷蔵庫には中国産のキャベツとネギは常備されている。ネギに関していえば、国内産地は輸入需要を代替しようなどと考えずに、まず市場出荷用のネギを安定的に出荷する体制を整えたい。

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