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スマート・テロワール通信

(株)さかうえ視察レポート 需要に応え、創造し、不確実性に挑み続ける

スマート・テロワール形成活動に関わっている一行5名が1月28日、モデル的な農業経営と農業による地域内循環の仕組みづくりの実際を勉強させてもらうため、鹿児島県志布志市にある(株)さかうえ(農業法人)を訪問した。
庄内スマート・テロワール実践会議のメンバーである生産者の高田庄平氏が企画し、同じく生産者の叶野幸喜氏、山形大学農学部の中坪あゆみ助教と桒原良樹助教、そして長野県からNPO法人信州まちづくり研究会の私、安江髙亮が参加した。
スマート・テロワール協会の理事会で会うたび、さかうえの坂上隆社長(50)の言葉に感銘を受けてきた。昨年5月には信州まちづくり研究会の通常総会で記念講演の講師として登壇していただき、是非視察をしたいと考えていた。「農業を介して社会と地球環境の最適化を目指し幸せ創りに貢献します」、「農業を通じて世の中の課題を解決する」。さかうえのホームページにあるこれらの言葉は、視察を通じて現実のものであると納得した。
さかうえは人口約3万人の志布志市のなだらかな起伏の田園地帯にあり、鹿児島空港から車で1時間半ほどの距離にある。地図で見ると社屋は海から3kmほど内陸にある。会社に着き、応接室から社長室に通されると、目に入ったのは社長のデスクの上に置かれた40インチほどの大きなパソコンのディスプレイ、会議スペース、そして毎日の朝礼と管理のためのツールで埋まった壁。坂上社長の仕事ぶりが分かる気がした。

農業で幸せを作る会社

まず、部長が会社概要のDVDを見せてくれた。「幸せとは」という坂上社長の問いかけから始まり、「どうしても逆らえないものがある、それが自然」、「だから、調和と同調が必要」、そこで、自然相手の農業に取り組むことによって、「さかうえの哲学・環境保全・経済」を実現していくという内容だった。最後の字幕に「農業で幸せを作る会社」と映し出された。プレゼンテーションの要点は次のとおり。

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