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今年の市場相場を読む

輸入の増減に気をつけたい野菜類 ジャガイモ/ハクサイ/ナガイモ/エダマメ


【今後の対応】
輸入は毎月コンスタント。しかも徐々にだが、増勢だ。18年では中国とベトナムが半々だが、平均単価は中国産が6割方高い。月によって輸入単価は大きく変動しており、謎に満ちた輸入状況であるが、少なくとも一般需要ではなく、漢方薬などの特殊需要がありそう。輸入手当ての余剰品が市場に投げられるのだろう。日本の「ナガイモ」は他国にはないため、台湾や米国から引きが強いが、国内では高級品並みの高単価になって消費者離れを危惧する。

エダマメ 10年で2割減3割高。ピーク時も輸入冷凍品が増える

【概況】
東京市場のエダマメは、08年対18年では数量は23%も減って31%高くなった。08年の場合は3~4月から9月ごろまでと出荷期間が長かったが、8~9月には相場はダレた。18年は始まりが若干遅く、後半も出荷が続いても単価は強含みで推移した。出荷は後半にずれ、早生より食味のいい晩生への移行、すなわち食味重視傾向になっているということだ。生鮮の輸入は17年対比で3倍増ながら、08年対比では42%減っている。
【背景】
生鮮エダマメの生産は季節性が強いため、輸入物は国内のシーズン前の3~5月期中心である。食味追求というよりは業務用、品揃え用としての需要である。その意味からは、国産の出回りに先駆けて出てくる前座の役割以上のものではない。気になるのは18年の場合、国産の出回りが急減した8月に、わずかながら輸入実績があったこと。輸入の増減は大方は国産と競合するわけではないが、季節のピークに国産が減ると輸入増の可能性もある。
【今後の対応】
日本におけるエダマメ需要は年間を通じて存在する。それに対応するために冷凍物が輸入されている。冷凍品は08年対18年では37%も増えて7万6350tだ。台湾を中心に中国とタイが拡大している。しかも年間を通じて安定して輸入されていて、月別では5~9月の生鮮のシーズンにピークがある。輸入単価は18年で230円/kg前後。国産が減れば確実に冷凍品の輸入が増える。業務筋とのシーズン契約や、国産冷凍品などを考えていくべきだろう。

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