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よくみると同じ先進国でも付加価値額の差が開いているようにみえる。そこで3万ドル超の国をグループ分けしてみた(図9)。
第1グループは9万ドルを超えるカナダ、ノルウェーだ。2カ国を追う7万~9万ドルの第2グループには米国、フランス、オランダ、ニュージーランドに加え、本誌農業視察ツアーでおなじみのイスラエルや北欧諸国のフィンランド、スウェーデンが入る。1人当たりGDPで日本を上回る国ばかりだ。
日本はイタリア、豪州と並ぶ5万~7万ドルの第3グループに属する。かつて日本が近代農業を学んだ英独は日本の後塵を拝し、第4グループにとどまっている。
冒頭で先進国農家は世界のエリート層とうたったが、その中での格差が開きつつあるのだ。世界と勝負するために、日本の農業付加価値を上回る国々の超エリート農家から学べることはまだまだある。
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浅川芳裕 アサカワヨシヒロ
農業ジャーナリスト
1974年山口県生まれ。1995年、エジプト・カイロ大学文学部東洋言語学科セム語専科中退。アラビア語通訳、Sony Gulf(ドバイ)、Sony Maroc(カサブランカ)勤務を経て、2000年、農業技術通信社に入社。元・SOGULマーケット専門官。元月刊『農業経営者』副編集長。現在ジャガイモ専門誌『ポテカル』編集長。2010年2月に講談社より発行された著書『日本は世界5位の農業大国-大嘘だらけの食料自給率-』がベストセラーになる。最新刊に『TPPで日本は世界1位の農業大国になる ついに始まる大躍進の時代』(KKベストセラーズ)がある。
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