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農業経営者/農村経営研究会2019年新年会 講演採録

地方都市における農業改革【実践論】山口市を事例に


賛同する生産者も増え、2019年度の作付面積は9haを計画している。まだ小規模とはいえ、西日本最大の面積となった。
山口市の子実トウモロコシ実証モデルには特徴がある。耕種農家だけではなく、畜産農家もパートナーとして参画している点だ。耕畜一体となり、市民に愛される「山口市産トウモロコシ」を使った農畜産物ブランド化を目標に、将来的には山口市民の新たな食ライフスタイルに役立つような組合になることを目指している。
浅川氏は講演の最後をこう締めくくった。
「農政ヒエラルキーは稲作モノカルチャー文化圏の中にある。その外に視点を置けば、新たな文明の可能性がみえてくる。畑作文明圏である。それは地域住民の食支出額の9割を占める豊かなマーケット圏でもある。地域住民からの信頼を高め、尽きることのない永続的な食マーケット創造ができる。そのためには、農業の本質である輪作体系と耕畜連携に磨きをかけ、土壌の健康さを取り戻さなければならない。その先にあるのが、市民の豊かさと健康に貢献する山口市農業のあるべき姿だ」

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