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アルパカファームの経営・労務事件簿

新しい農業に挑戦!背中を押す公的融資制度

加工品の販売が好調なアルパカファーム。需要に対応するため機械化を考えているが、問題は資金調達。
藤田 千代ちゃん、ちょっと。
千代 社長、どうしましたか?
藤田 いまやるべきかどうか悩んでいることがあってね。一昨年から取り組んでいる加工品についてなんだ。これまではほとんど手作業でやってきたけど、去年、今年と反応が良くて、いろんな小売店から販売させてほしいって声をかけてもらってるんだよ。実は、昨日は某テレビ局の方から、お昼のワイドショーのお土産紹介のコーナーで取り上げたいって連絡をもらってね。
千代 すごいチャンスじゃないですか! それで、何に悩んでいるんですか?
藤田 メディアに出たら、今までの生産量ではたぶん足りなくなる。すると小売店にも迷惑をかけてしまうし、クレームにもつながってしまう。その対応にも手がかかって、農作物の生産という一番大切なところに手をかけられなくなってしまうんだ。
千代 それはわかりますが、せっかくの機会なのに生かすことができないなんて、他の社員、パートさんはガッカリしてしまうと思います。
藤田 そうだよね。だから、いろいろと昨年末から検討していたんだけど、この機会に加工品部門に投資をして、機械化しようかと思うんだ。ただ、会社の資金ではまかないきれない。お金を借りないとダメなんだ。このタイミングは果たして借金というリスクを背負ってまで乗っかるべきチャンスなのか。どうなんだろう。
千代 借金。そう聞くと決断しづらいですね。でも、機械化する以外に加工品の生産性を高めることは難しい。私は、軽々しく借金をすべきだとは言えませんが、それにふさわしいチャンスなのではないかという気はしています。
伝法院 社長、千代さん、こんにちは。お二人とも悩ましい表情をされていますね。どうなさいましたか?
藤田 先生、良いところにいらっしゃいました。実は加工品の評判がが良くて、いよいよ生産性を上げるためにも機械化しないといけないかなと。ところが資金が足りず、銀行に借金してでもやるべきタイミングなのかどうか悩んでいまして。

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