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伝法院 なるほど、機械化、外注化のタイミングは悩みどころですよね。それを自己資金でやろうとする。でも、ちょっと考え方を変える必要がありますね。他の業界のベンチャー企業、スタートアップ企業も、資金調達の手段には頭を悩ませます。投資家にプレゼンをしたり、銀行に相談して事業計画書を作成したり、最近ではクラウドファンディングを活用したり。そのなかでも、農業は資金調達の方法が比較的恵まれています。何より公的な融資制度が非常に充実している。例えば、スーパーL資金は融資金額や償還期間の据え置き期間の長さがとても優遇されています。融資を受けるときには必ず計画をしっかり立ててから相談するようにしてください。事業計画ではなく、ビジネスモデルの視点で考えることが重要だと思います。
今回の執筆者
矢尾板初美(やおいた・はつみ)
(有)人事・労務パートナー/行政書士/903シティファーム推進協議会委員長
明治学院大学国際学部卒業後、総合物流会社を経て行政書士として独立。NPOの設立支援や運営サポートなどコミュニティ創りを支援している。次代に持続可能な農と食を残していくため903シティファーム推進協議会を自ら設立、次世代の農業経営者を応援する「ローカルとつながる田心マルシェ」も開催。
農業経営者にオススメの資金調達
農業経営者を対象とした補助金や融資等は数多くあります。今回はそのなかでも融資についていくつか紹介します。
融資を受けるときにまず考えるべきなのはビジネスモデルです。(1)商品を購入してくれるのは誰なのか、(2)お客さんは何を求めているのか、(3)何をどのように提供するのか、(4)どのようにお金をいただくのか、(5)誰と協力するのか、(6)提供する本質的な価値は何なのか、などです。これらを突き詰めていけば、必然的に事業計画書も書けるでしょう。大事なのはビジネスモデルで、状況や環境に合わせてビジネスモデルを柔軟に変更する判断です。融資を受けるにしても、クラウドファンディングに挑戦するにしても、まずはそこから始めましょう。
農業経営基盤強化資金(スーパーL資金)
概要 認定農業者に対して、農業経営改善計画に即して規模拡大その他の経営改善を図るのに必要な長期低利資金の融資を受けることができます。ただし、「人・農地プラン」の中心経営体として位置付けられた認定農業者等が借り入れる本資金(負債整理等長期資金は除く)については、利子助成(最大2%)により、貸付当初5年間実質無利子での融資を受けることが可能です。
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矢萩大輔 ヤハギダイスケ
(有)人事・労務
代表取締役
大手ゼネコン勤務後、1995年に社会保険労務士として都内最年少で開業。起業支援ポータルサイト「ドリームゲート」アドバイザーとして新規就農にも相談に乗っている。農業を通したリーダーシップ研修の場として自社農園「アルパカファーム」を運営。八戸農業ビジネスナイトセミナーや、FM東京「あぐりずむ」の出演プロデュースなども。著書『脱家族経営!若者に魅力ある農業経営のレシピを教えます。』ほか。
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