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【イベントレポート】
「土壌断面調査から読み解く土づくり」中国四国土を考える会/山口市認定農業者の会 合同研修会
- 『農業経営者』編集長 農業技術通信社 代表取締役社長 昆吉則
- 2019年03月29日
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一昨年より中国四国土を考える会が企画してきた「土中環境はモノリスで見て知る」。今回の第4弾は山口市認定農業者の会に呼びかけて開催された。
講師は農業環境変動研究センターの前島勇治氏。圃場2カ所で土壌断面モノリスを採取、それを解説した。参加者は認定農業者の会の会員で子実トウモロコシづくりに取り組んできた山口市内のメンバー、そして土を考える会会員および市行政や農研センターの研究者、スガノ農機(株)の社長&スタッフなどだった。
初日に実施されたのはトウモロコシ跡地での土壌断面調査。二期しか栽培していない圃場だが、プラウ深耕後、表層25cmまで有機質に反応した黒い作土層が形成されていた。
2日目には水田土壌調査。こちらは沖積地で、水はけのよい下層砂壌土の上に15cmくらいの作土が形成されていた。その下には鉄分を含む耕盤層があるものの、減水深が2~3cm以上あるという理想的な状態の水田土壌だ。
「ここでは暗渠を入れる必要もなく水稲が生産できる。調査圃場の隣では畦立てした麦づくりが行なわれていたが、畦立てなど必要のない場所だ。今後、水稲以外の何を植えるかによって作業体系を考えるべきだろう」(講師の前島氏)
今回のイベントで特筆すべきは、テーマの「土」にとどまらず、子実トウモロコシ生産を含む「山口市での『食と農』戦略の現状」と題したシンポジウムが行なわれたことだ。
初日に実施されたのはトウモロコシ跡地での土壌断面調査。二期しか栽培していない圃場だが、プラウ深耕後、表層25cmまで有機質に反応した黒い作土層が形成されていた。
2日目には水田土壌調査。こちらは沖積地で、水はけのよい下層砂壌土の上に15cmくらいの作土が形成されていた。その下には鉄分を含む耕盤層があるものの、減水深が2~3cm以上あるという理想的な状態の水田土壌だ。
「ここでは暗渠を入れる必要もなく水稲が生産できる。調査圃場の隣では畦立てした麦づくりが行なわれていたが、畦立てなど必要のない場所だ。今後、水稲以外の何を植えるかによって作業体系を考えるべきだろう」(講師の前島氏)
子実トウモロコシの生産者も参加
今回のイベントで特筆すべきは、テーマの「土」にとどまらず、子実トウモロコシ生産を含む「山口市での『食と農』戦略の現状」と題したシンポジウムが行なわれたことだ。
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昆吉則 コンキチノリ
『農業経営者』編集長
農業技術通信社 代表取締役社長
1949年神奈川県生まれ。1984年農業全般をテーマとする編集プロダクション「農業技術通信社」を創業。1993年『農業経営者』創刊。「農業は食べる人のためにある」という理念のもと、農産物のエンドユーザー=消費者のためになる農業技術・商品・経営の情報を発信している。2006年より内閣府規制改革会議農業専門委員。
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