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新・農業経営者ルポ

牛島謹爾シリーズ(2)代々の先取りと提案力で高級レストランのシェフの心をつかんで離さない

戦前のアメリカはカリフォルニア州で大成功を収めた日本人農業経営者というと、ワイナリーの長澤鼎やコメの国府田敬三郎が思い浮かぶだろう。ここにもう一人知ってほしい人物がいる。その二人と同時代を生き、「ポテト・キング」や「馬鈴薯王」と称された牛島謹爾(きんじ)だ。このたび、2024年度から1万円札の新紙幣の顔になることが決まった渋沢栄一が日本工業倶楽部で追悼会を主催したほどの人物でもある。手間のかかるポテトの生産を3万エーカー(1万2240ha)で行ない、全米の市場を左右したといわれた。彼の農場では監督者のような立場で働く同郷出身者がいたが、そのうち井上藤藏という男の子孫だけがいまも福岡県各地で農業に携わっている。3回シリーズで取り上げる第二弾は糸島市の(有)久保田農園に焦点を当てたい。なお、第一弾は2019年3月号に掲載した。 文・写真/永井佳史、写真提供/久留米市教育委員会、(有)久保田農園、ホテル日航福岡
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